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2023年をふりかえる - agileでWSな日々

この記事は、ふりかえり Advent Calendar 2023 - 7日目の記事として書かせていただいてます!

(昨年の ふりかえり Adevent Calendar で書かせていただいたのと同じく)
3つのテーマで、私自身の一年をふりかえってみたいと思います。

  1. ことし手に入れた言葉(昨年の「ことし学んだキーワード」改め)

  2. ことし初めてやったこと

  3. ことし強化したこと

つまり、以下、超個人的な内容になることを予めご了承ください。


ことし手に入れた言葉

ことし自分が使えるようになった言葉を思い返してみます。右の()内には出典だったり、教わった場だったりを書きます。

  • 『誰もが正しい、ただし部分的に』(アジャイルリーダーシップ ← SCRUMMASTER THE BOOK)

  • (組織の)庭師(MANAGEMENT 3.0)

  • 適応度地形、適応歩行(MANAGEMENT 3.0、Managing for Happiness)

  • 受動的攻撃性(FEARLESS CHANGE)

  • 行動主義 / 認知主義 / 社会構成主義(青学WSD)

  • 発達の最近接領域(青学WSD←エンジニアリングマネージャーのしごと)

  • 正統的周辺参加(青学WSD)

  • 『アイスブレイクでなにを壊すか』(青学WSD)

  • 活動目標 / 学習目標 / 最終目標(青学WSD)

  • スタッフエンジニア、スタッフプラス(STAFF ENGINEER)

  • 人間集団(中二階の原理)

  • 限定合理性(エンジニアリング組織論への招待)

  • ハンロンのカミソリ(エンジニアリング組織論への招待)

  • 過剰コミュニケーション(プロダクトマネージャーのしごと)

  • 参与観察(はじめての人類学)

  • マネジャーのアウトプット=自分の組織のアウトプット+自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプット(エンジニアリングマネージャーのしごと ← HIGH OUTPUT MANAGEMENT)

まだまだ思い出せていないものがありそうですが、多くなり過ぎそうなので、このへんで止めておきます。
というわけで、今年もまた使えるボキャブラリーが増えました!
増えた要因は以下のセクションで書きそうなのでいったん省きますが・・
思い出しながら、過去にいちど触れたけど頭に刻まれていなかった言葉が、別の本を読んだり別のところで語られた際に『いい言葉だな』と再認識して以降、使える言葉になったものが結構あることを認識しました。
こういうのも学習パターンにあるのでしょうか。

ことし初めてやったこと

  • 社内 Slack にチャンネル開設

  • プロポーザル提出、登壇

  • PO研修への参加

  • 社会人講座の受講(ワークショップデザインの勉強)

社内 Slack にチャンネル開設

#zzz_agile_neta というチャンネルを作りました。
RSGT に参加して感化されたことも間違いないのですが、考えを発信していくことで何か会話が生まれればと、一歩踏み出した感じです。
最近、自分以外の人も投稿してくれることがあったりして、ささやかに喜んだり励みになっていたりします。

プロポーザル提出、登壇

先ず、春に共同登壇にご一緒させていただくことができ、その後、読書会にいらっしゃる行動的な方々に触発されて、単独プロポーザルを出して→登壇という・・・よいステップを踏ませていただくことができました。

PO研修への参加

CSPO(認定スクラムプロダクトオーナー)研修を受講しました。
支援先となる PO の考え方や押さえどころを理解しておきたいというモチベーションで参加しました。その目的が一定叶ったこともよく、やはり SM とは役割が違うことを相対比較することができました。
PO の仕事の柱は「ROI 最大化」。先ず論理的かつ説得力のある指標を確立して、バックログアイテムの優先度をはじめ、あらゆる判断の基準をチームに渡していく。ROI 最大化の観点から「スケールできるか?」「スケールした時にリスクが増えないか?」という問いを立て続けることが求められる…骨子はそんな理解をしました。

さらに、コロナ明けで現地参加型のイベントが復活したタイミングだったので、同じ研修に参加していた方々とその後リアルに結構会える人がいたことが、以降の活動の活性化へと繫がりました。
具体的には、3月にCSPO研修でご一緒して、4月の「ScrumMasters Night!」で再会できた人と「スクラムフェス大阪」に行きましょうという話になり、その後も懇意になったことで「スクラムフェスニセコ」もご一緒する…なんて展開が待ち受けていました。
有り難いですし、とても人生は面白いです。

社会人講座の受講

今年いちばん時間を投資して、結果的にも変化できたトピックとして、 青山学院大学ワークショップデザイナー(WSD)育成プログラム に通ったことを挙げることができます。

ちょうど去年の今ごろ、スクラムマスターとしても、組織のなんでも屋としても「ファシリテーション力が足りない」と感じていたところ、アジャイルコミュニティの中で繫がっていた方が通っていたことを知って、出願へと繫がりました。
このへんは WSD のアドベントカレンダー で数日後に書くことになりそうなので、深い話はそちらに譲ろうと思いますが、上で挙げた「言葉」にいくつもWSD で学んだものが出ているように、私へのインパクトは大きかったです。
「教育」的な観点からファシリテーションやイベントのデザイン(プログラムデザイン)を考える視点を新しく装着できた気分です。

また、アジャイルコミュニティでは考えられないくらい広い業種・職種・バックボーンの方々と出会うことができ、今後の人生の幅が広がっていきそうな予感がします。
今ちょうど来年の受講説明会が開催されるタイミングです。ご興味あれば↓

ことし強化したこと

  • 読書会への参加

  • オフラインイベントへの参加(アジャイル+ワークショップ+その他)

  • 新規イベント運営への参加

  • LeSS ほかスケーリングスクラムの勉強・議論

  • チームイベント参加

  • プロダクト全体思考(への取り組み)

  • アドベントカレンダー参加【12/26追記】

読書会への参加

もともと、チームトポロジーの理解を深めたくて「あじゃてく読書会」にお世話になってから、月イチの会にお邪魔することを続けてきていたのですが、今年はさらに横展開して、ジャンルが拡がりました。
今年参加したものや、いま参加しているものはこんな感じです。

  • MANAGEMENT 3.0 読書会(あじゃてく読書会 - 番外編)

    • 「MANAGEMENT 3.0 の本て値段高いし、難しそうだし、1回だと語り尽くせないだろうけど、読みたいよね」という話から「数回シリーズで読んで一緒に元を取ろう」という企画に参加しました。この体験は、M3.0 への関心を高めるとともに、他の読書会を積極的に覗いてみようと思うきっかけになった気がします。

  • FEARLESS CHANGE 読書会

    • 比較的短い章を一つずつ読んできて気になったことを話す。その場でも1パターン同時に読んで話す・・という週一ランチタイムの対話が、今はもう生活の句読点みたいな位置づけになっています。
      ほぼ半年かけて読み終えた後、なんと「2周目」に突入しています。
      この本は細切れに読み進められるので、途中からでも参加しやすく、先日も参加者が増えました。そういう自分も途中参加組です。

  • Management for Happiness 読書会

    • 先に M3.0 を読んで関心が高まっていたところに開催告知が出たので、飛びつくように参加しました。こちらも章ごとに読み進められるので途中からでも参加しやすく、参加者が増えてます。

オフラインイベントへの参加(アジャイル+ワークショップ+その他)

今年は現地参加したイベントがかなり増えました。
あ、よく考えたら RSGT は初参加でしたが、上に書きませんでしたね。2月以降の体験の上書き度合いが大きかったってことでしょうか。それもまたイイ話かもしれません。w

これらの場でご一緒していただき、刺激をくださった皆さんに感謝するばかりです!

徳島ヴォルティスのスタジアム観戦とスキーも挙げちゃうとリストが伸びすぎるので控えました。
WSD の授業や実習、アジャイル系イベントに参加したぶんスタジアム観戦がちょっと物足りなかったなと思います。

新規イベント運営への参加

神奈川初回イベントの運営チームに参加させていただきました。
イベント運営スタッフは「ふりかえりカンファレンス」に過去2回に参加させていただいたのですが(継続中)、今回はオフライン開催だったので定員を設定しなければならず、リアルな懇親会での目配りなど、経験ある先輩方がいてくれたことが心強く、勉強になりました。
会場の提供も有り難かったです。

OSTを中心としたオフラインイベントとして小規模なトライアルでしたが、そんな場に飛び込んで来ていただける参加者の方は熱くて深いので、よい体験と、よい出会いを沢山いただきました。
もともと「運営メンバーも参加して楽しむ」をコンセプトに準備や当日運営を進めて、実践できましたが、今後、より本格的なイベントにしていくに従ってイベント経験や期待値も様々な参加者に広がると思うと、考えることが増えるんだろうなとも思いました。

春に合宿形式でイベント計画中ということで、そちらも楽しみですね〜。
いま自分は時間が合わなくて運営への参加はできていませんが、少なくとも参加はしたいなと思ってます!

LeSS ほかスケーリングスクラムの勉強・議論

イベント登壇のところでも挙げた LeSS の件は、学びを共有するなんてものではなく、自分が発信することで「同じテーマについて対話・議論してくれる人と繫がりたい」というモチベーションから、プロポーザルを出しましたし、採択後も、発表内容をそういう方向性で準備しました。
なぜかというと、やはり一度うまくいかずに辞めた LeSS に二年越しに再チャレンジする真っただ中に居るからなのです。(資料参照)

「一度うまくいかなかったものに再挑戦するからには(スクラムマスターやEMを経験させてもらってきた経緯からも)しょーもないことをしたくない。
しょーもないことと言うのは、少なくとも前回やるべきでなかったと分析していることを繰り返さないようにしたい。経営層とも現場メンバーとも目的をとことん確認・共有して、知り得る情報をかき集めたうえで考え抜いて、目的から一緒にやるべきことを決めて前進することで、なるべくなら成功に導きたいし、最低限、ちゃんと TRY して学びを得ていくように進めたい。」
そんな心境です(いま現在も on going で)。

だいくしーさんの『スクラムの拡張による組織づくり』も予約して届いたら速攻むさぼるように読みました(珍しく読後 note を書いたくらい)。

チームイベント参加

LeSS に再挑戦することになったこともあり、それまでの EM兼SM みたいな立ち位置から、SM のみに役割を一本化できたことで、チームのスクラムイベントやミーティングに観察目的で参加することへのハードルが随分と下がりました。「合法化された」と言ってもいいくらいの感覚です。ただ、チーム側にそういうのに慣れてないメンバーも増えているので、移行期の4〜5月は相当気を遣って「行きますよ」宣言をしていました。

1チームのSMに比べるとガッツリ度合いは低いですが、やはり現場で起こっていることをつぶさにみる「現地現物」の大切さを改めて実感しているところです。改めて、チームの中に入っていくことは自分の性には合っているようで、今は積極的に参加したい感すら持っています。もちろんただ楽しんでるだけに終始しないように気をつけますよ。w

プロダクト全体思考(への取り組み)

アジャイルの文脈では「自己管理型の組織にする」とか「自己組織化」とかいう言葉で語られますが、うちの会社でも、Product Discovery の大部分を PdM やマネジメント層が先導している状況から脱却して、チーム・メンバーに渡していかなければ目指す成長はないだろう、くらいの意識がプロダクト部門内のそこかしこで一致するようになってきました。

そして夏ごろからは、『各チームの担当ドメインだけを見てるんじゃなく、プロダクト全体に向き合えるようにする』ための横断的な取り組みを具体的に企画・実行する流れになってきたんです。
以前、開発側の視点で提案していたのとほぼ同じような議論が企画側から出て「手伝ってもらえないか」と持ちかけられるという、そこそこ胸熱な流れが来て、もちろん二つ返事で「やりましょう」「いやむしろやります」。
WSD を修了して、即、学んだことを実践投入することにも繫がったりしてて、人生はまことに面白いと言わざるをえません(now on going)。

アドベントカレンダー参加【12/26追記】

一昨年までは1本(会社の)、去年は2本(会社の+ふりかえり)、今年は3本(会社の+ふりかえり[コレ]+WSD)と参加を増やすことができました。
今年のふりかえりエントリーとしてここにも記録を置かせてください。

むすびに

おりしも今日、沖縄で発生したオスプレイ墜落事故に伴って『世界中で全機の使用を一時停止した』旨の報道が流れていて、街頭インタビューを受けたらしい住民の方が「立ち止まって考えるべきだろう」と返していました。
アドベントカレンダー × ふりかえり に向き合っている最中での奇妙な符合。
今年も『立ち止まり→ふりかえり→向き直る』機会をつくることの大切さを再確認する日になりました。

以上、とても私的な随筆をお読みいただいた方、ありがとうございます。

(去年と全く同じフレーズですが)
来年も新しい出逢いと学びを求めてTRYし続けたいと思います!
2023.12.7