未来へ
沖縄が大好きで沖縄に来ました。住んでみてもやっぱり大好きですが、変わってほしいところもあります。
それは、学校です。
生徒思いのやさしい先生、ユーモアのセンスがある先生が多いとは思います。でも…、成績の順位「席次」を出すのをやめてほしい。教員側が把握してい,るのは問題ないのですが、本人に伝える必要はなく、貼り出して公表するなど何か教育的なメリットありますか?成績は人と比べるものではなく、点数の目標を持ってその達成を目指すべきものです。「何位以内に入ったらご褒美がもらえる」ではなく「より高い点数」を目指してほしいし、ご褒美なら前回より進化、成長したことに対してお願いしたい。
絶対評価になって久しいのに、いまだに席次を出している(最下位であればその通りに本人に伝えられる)ことにはじめは驚きましたが、県内では当たり前のことなので、私の違和感を伝えても一人も共感してくれる人がいません。
また、全国学力テストに向けて、沖縄県の到達度テストやらなにやらしょっちゅうテストが課され、そのたびに、学校の県内順位や地域内順位が公表されるので、先生方は順位を上げることに常に追われている。
「順位とか気にするよねー」というテレビCMがありますが、そのまま申し上げたい。
沖縄の子どもたちは、人懐こく従順な印象で、大人に対して「何この人」みたいな斜に構えた態度の生徒は少数派です。探究的な課題に手を抜かず取り組むまじめさと探究心もあることもわかりました。音楽や芸術のセンスがある生徒が多いようにも思います。そんなポテンシャルの高い子どもたちに順位をつけて自信を失わせるような教育をやめて、人と比べての自分ではなく、自分自身のものさし、価値観を育てたいじゃありませんか。
宿題や課題を大量に与えるような方法でなく、「これをやりたい」と思えるようなわくわくする体験をたくさんさせて、彼ら彼女らの持つ素晴らしいものをもっともっと伸ばす、子どもたちが、社会の未来と自分の将来に希望をもってわくわくできるような、そんな教育をしたいのです。