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2023年度志望理由書備忘録②

今年の推薦入試のお手伝いがほぼ終わりつつあるので、振り返りをしようと思います。

今年は、強化指定の部活動に所属する生徒がほとんどであるクラスの授業を担当し、その生徒たちの推薦入試のお手伝いをさせてもらいました。

最初の生徒は、野球部の主力選手。県内の大学からスカウトされスポーツ奨学生の総合型選抜。
「甲子園に行くために興南に入り、厳しい練習にも耐えた」
「勝てない時期は、全員で話し合って、授業中も集中力を切らさない練習をした」
「甲子園には行けなかったが、最後までやりきって達成感に溢れている」
ひとつひとつの言葉が真実で、本気で野球に取り組んだことが伝わり、こちらが感動した。順当に合格。

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続いて、
スポーツ推薦ではない、高望み3人組と連日奮闘。
沖縄の野球を盛り上げるために、県外大学からのスカウトを断って県内公立大学で野球を続けながら体育教員を目指したいA。
「校則について」というプレゼン課題をかなり良い感じに仕上げたが、残念ながら不合格。その後、県内私立大学に学校推薦で合格。ぜひ沖縄県の大学野球も盛り上げ、将来は県外高校ですばらしい体育教師となってほしいです。興南に帰ってこられるといいね!

沖縄の人たちが気づいていない沖縄の良さを生かしたビジネスで沖縄を盛り上げたい。そのために経営学を学びたいと熱い学習計画書を仕上げたBは、野球で鍛えたあきらめないド根性で小論文がどんどん上手になり、見事合格。卒業後は起業して沖縄経済を盛り上げてほしい!

救急救命士になって沖縄の人々を助けたいCは、レギュラーにはなれなかったが、選手をサポートすることにやりがいを感じることができるようになった自身の成長を丁寧に自分の中に落とし込み、合格。
沖縄県民の命を救ってね!

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スポーツ指導者になるためにスポーツ科学部を志望しているDは、高校での探究活動で食べ物と疲労回復について調べたことをアピール。スポーツに関わらないことにまるで関心がないため、面接練習の「気になるニュース」も沖縄で開催されたバスケのワールドカップをチョイス。面接本番で「スポーツ以外にないの?」と聞かれ「わかりません」と答えたが、「一緒に勉強しようね」と優しく言われ、合格。


そして、
受験をナメてて、1校目不合格となった3人組。
1校目の試験日、まだ部活が続いていたバスケ部のEは、ウィンターカップ決勝戦に向けての練習のため、ろくに面接練習もできず。
2校目もぎりぎりで書類を提出してはらはらさせてくれたが、合格。
不合格となった第一志望校も学部を変えて再受験し、見事合格!

ウィンターカップが行われた沖縄アリーナ



1校目、出願書類必着の前日に沖縄の郵便局から投函するというたわけ者Fは、2校目も自分で志望理由書を作れず、つきっきりで書き上げて出願前日の完成。ウェブ出願のためセーフ。合格。


うるま市の沖縄そば


1校目、志望理由書にクラスメイトの作文をまるパクりして書いたGは、2校目もやはり自分で書類を書けず、私が作成したものを締め切りギリギリでウェブ出願。ところが、志望理由を自分の中に整理しきれず面接で話せなくなり不合格。3校目もギリギリ出願。面接の練習もこちらから声をかけて前日に。「手応えあった。100パーセント合格」とラインが来たが、どうなるか…
後日連絡があり、合格!

宜野湾市のクレープ

その他、指定校推薦や絶対合格予定のスポーツ推薦などたくさんお手伝いさせていただきました。教えていない隣のクラスの有名選手も来てくれて忙しかったけど、とてもうれしい今シーズンでした。
こんなに早く進路が決まって幸せなみんなだけど、気を抜かずに高校生活最後をしっかり締めくくってほしいです。そして、大学に行ってもカッコよくがんばれ!

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