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傾聴ボラ(高齢者施設)8.19

今日の傾聴は、新人さんが3名で計6名。

順番に話を聴けるのが理想。
でも話が止まらない方の話をどこで切って、
無口な方に少しでも話してもらおうと
タイミングをはかっていることが多い。

そして、昭和一桁生まれの方は戦争の記憶が鮮明だ。
まだ小学生に上がる前くらい小さかった方は戦争の記憶があまりない。

そして、戦争の話が止まらない。
育児でもない、家族や旅行の話でもない。
それだけ恐ろしい体験だったのだ。

いつの間にか、出征する人を見送る時に送る歌を何人かで歌い出す。
傍から見たら盛り上がってるようにしか見えないだろう。

いくつになっても、
おばあちゃま達にとっては忘れられない記憶だ。

私は戦争の話を聴き続けるのか、
違う方向に持っていくのか迷う。

話したいことを話してもらいたい思いが
一番にあるから。
それも何度も同じ話。
同じ話に付き合うのも慣れて来た。

でも次回は、やはり違うテーマを最初に持ち出そう。たとえ、すぐに戦争の話になっても。

かわいいおばあちゃまのSさんは、おとなしく無口で、認知が入っているので大体同じことしか言わない。

今日は、
私「Sさんの下の名前を教えてもらっていいですか」と聞くと、

S「えーと、、なんだったかしらねぇ」と
もじもじと小さな声で答える。

そうか、認知の方は名前も忘れてしまうのか。

Sさんの前に座っていたNさんが、
「◯◯◯じゃない。漢字もちょっと変わってるのよ」と教えてくれた。

S「そう、そう、それなのよ」

今日もなんとも平和な時間が流れる施設であった。

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