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初めて絵画を買った話

特別教養のない私ではありますが、「家に絵を飾りたい」となんとなく思っていました。
夫は義母が絵画や骨董集めが趣味なので、恐らく幼少期から触れてきた文化なのかもしれません。
夫とも珍しく意見が合い、「当初から絵を飾る場所が欲しい」と設計士のサトさんに伝えて、家を作っていました。

しかし、なんとも無計画な話ではありますが、飾る絵は一個も持っていない。笑
そこで、2023年の夏あたりから好みの絵、作家さんをInstagramで探していました。バリュー投資家の夫が「芸術大学に通っている学生さんの絵はバリューなのでは!?」と急に言い始め、たまたま天下の東京藝術大学の学園祭を開催していることを知り、行ってきたのが始まり。
目をつけて行った方は藝大日本画専攻2年生の藤村栞さん。
(色々回るつもりでしたが、あまりに暑い日だったため、日本画が展示されている建物だけ見て帰りました…藝大広すぎる🫠)

学祭で展示されていた絵↓

日本画というと、菱川師宣の「見返り美人図」のような浮世絵など、古風な絵を思い浮かべがちではありますが、展示されていたのは、ザ・日本画というよりは洋風の家にも合いそうな絵も多い。
後々、藤村さんにお会いして聞いたのですが、日本で古くから使われている岩絵具などを使って絵を描いていれば、日本画というカテゴリーに入るそう。

岩絵具ってキラキラしてて、少し凸凹したり表情があって実物を見る方が綺麗で楽しい。

東京藝術大学に受かるくらいだから、そもそも世間に見つかっている人たちの集まりではありますが、藤村さんの絵は特に私の好みでした。

その後、Instagramを通じて藤村さん本人にコンタクトを取り、展示を見に行き、藤村さんにも2度お会いしました。こんな経験は初めてで緊張…
藤村さん大学2年生(妹と同じ!)なだけあり、とても初々しくて可愛い女の子。でも将来をしっかり考えててすごいなあと…(「今日は授業で課題提出があるので、○時から在廊します!」とおっしゃってたりして可愛いの😂大学時代を思い出す。笑)

本人に会ってお話を聞くと、作品の背景や日本画の制作方法が聞けてそれも楽しい。
日本画は顔料をつけて洗い流してさらに重ねて…ヤスリで削って…などして色をつけていくんだそう。だから実際見るとなんともいえない奥行き感かある。

この「アナベル」の作品を購入しました。

藤村さんの絵は、日本画初見の人もよく購入されているよう。確かに私のような絵画初心者もとっつきやすい、一般的に見て「きれい!可愛い!」と思えるし、明るい気持ちになる作品が多いように思います。
海外の方も購入されているらしい。
今回購入した作品はP30(H652×W910×D25)の大きな作品です。
こういう大きな作品は、絵を大学の課題で描いているらしい。大学の課題提出は大きなサイズしか認められないんだそう。展示を見据えて、展示に出したい絵を課題として描いているんだとか。
私は一般文系大学生だったので知らない世界。

今回は大きな作品を購入しましたが、気軽に買える小作品もたくさんありました。小作品は展示のために描いているとおっしゃってましたよ。
また絶対に観に行きたいなあ。
(届いた作品には藤村さん直筆のお手紙がついていて、おばさん泣いちゃうよ〜と思った🥹)


さて、こんな大きな絵画買うのは初めて。
額をどうしたらいいかわからなくて…
地元の画材屋さんに足を運んでもいまいちよくわからず、店員さんに丁寧に教えてもらいました。
美術館でもよく見る普通の額と、角箱という絵を立体的に飾ることのできる額の2択のようでした。

普通の額
角箱

日本画では邪道かもしれませんが、普通の額のゴテゴテした感じが好み…
店員さんが「日本画と言っても洋風な絵だから額縁の方が似合う気がする。」と的確にアドバイスいただいて、その通り決定。

結果、選んだのはこちら。
店頭に在庫があるもので気に入ったものがあったので、ラッキーでした。
45,000円程度のもの。額に箔が施されているものなので、高かったみたいです。

P30というサイズは取り扱いが少ない&あっても取り寄せになるものがほとんど、とのことでした。(世界堂でも同じようなことを言われました。)
壁に取り付ける金具も数百円で、画材屋さんで購入しました。

玄関

絵を際立たせるために、装飾なしの玄関。
一面真っ白な壁に間接照明が入っています。
決して広い空間ではないですが、お気に入りになる予感。
楽しみすぎます🎵

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