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2019年11月の記事一覧

海の上の観覧車

海の上の観覧車

ひろい海の上で、ゆっくりと観覧車はまわっていた。どこを眺めても綺麗な水平線がみえて、それが寂しかったり、救いだったりもした。



それはほんとうにゆっくりまわっていた。1周まわるのに1日はかかるものだった。
窓が開けられることに気づいたのも、とにかくすることがないからだった。
ひどくおなかが空いていたのと、だれかと話がしたくって、わたしはあたりのカモメに言葉をなげた。

「ねぇ、おなかがすいた

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