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鬱病pizzaの音楽史―L'Arc-en-Ciel―

音楽がすき。


物心ついたときから、我が家には音楽が流れていた。

といっても、クラシックとかいうのではない。


我が家ではもはや”文化”になっているのが、今や世界的に大活躍のXJAPANだ。

父がラジオで耳にして、「聖飢魔Ⅱかと思った」と母に聴かせたのがきっかけらしく、それから母ががっつりハマってしまい、結果私は幼いころからXJAPANの流れる環境の中で育っていった。

XJAPANのみならず、J-Rockを中心に邦楽のCDを定期的に借りてきてカセットテープに録音するのが、母の習慣だった。私の中で、その時々の流行りの曲=母のテープに入っている曲の記憶になっている。


私が小学校高学年の頃は、ROCKバンドが脚光を浴びていた。今でいう”ビジュアル系”と呼ばれるようなバンドが次々とTVに出演し、CDを次々とリリースし一大旋風を巻き起こしていた。

と、いうことを、当時の自分はなんのこっちゃ理解していないが、とにかく、母のテープから流れる音楽の中で、またTVを観ていた中で、自分自身で、なんだかわからないけど、これ、すき!と思った、人生初めてのアーティストが、L'Arc-en-Cielだった。

母が初めて借りてきたwinter fallでその存在を知り、次にリリースされたDIVE TO BLUEの頃には完全に”すき!”になっていた。そこから、追っかけするほどの行動力はなかったし、離れていた時期もあったし、隠れファンに徹していた時期もあったが、社会人になってからはLIVE遠征も覚えて、熱がどんどん上がった。子どもの頃からすきなアーティストが今もなお、最前線で活躍し続けてくれることは、本当にしあわせなことだ。

あの頃の自分が11歳とすると、もうファン歴は22年になろうか。

初めて自分のお小遣いで買ったシングルCDはHEAVEN'S DRIVE。特典で特殊なビニールケースに覆われたパッケージになっていて、結局他のCDと並べるのに邪魔でそのケースはどこかによせてしまったっきり、、、

読んでくださる方が分かる(かもしれない)ところでいうと、その後L'ArcはCDシングル3枚同時リリース、翌年にはアルバム2枚同時リリースと、今までにはない販売形態で話題を呼んだ。

そのシングルは、L'Arcの代表曲としても名高いHONEY、花葬、浸食~lose control~。

アルバムはark、ray。

自分のお小遣いでarkを買った。中学生だったが、その中でシングルにもなっているPiecesを聴いたときに、生まれて初めて”音楽で涙腺を刺激される”という経験をした。引っ越したての、今の実家、この部屋で。

当時吹奏楽部に入っていたのに、音楽に感情を揺さぶられる経験をしたのは部活でじゃない、L'Arcの音楽でなのだった。

(当時の部活はあまりにハードで”音を楽しむ”ことができなかった、、、)

私がL'Arcを知った小5、小6のあたりは、私の音楽史の中では一番の青春だ。

特に実生活でいいことがあった記憶はないが、音楽のことだけを思い出せばそれはもう、ああああ!と声の出るくらいのしあわせが溢れ出す。

音楽番組で、過去の年代の音楽ランキングのコーナーがあると、「1998年!1999年!お願いします!」と、TVに向かって必死に祈るレベルだ。

その時代といえば、学校では「GLAY派?L'Arc派?」論争が巻き起こっていた素晴らしい時代だ。

GLAYというと、現在放送中の”関ジャム”の中でV系バンドを特集した際、ゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんが「親に紹介できるヴィジュアル系」と話していた。本当に分かりやすい例えだなと思う。毒々しさがなく、やさしさすら感じさせる音楽と見た目、そしてかっこよさをもっていた。現在でももちろんたくさんのファンがいて、TVに出演してくれたときにはもう私も当時の気分に戻って嬉しくなるし、今でも元気で活躍してくれることが何より嬉しい。


言葉を選ばずに言うと、

幅広く愛されるGLAYと対照的に、L'Arcの魅力は万人受けはしづらい。

ただ。ただ。


ひとたびハマってしまった時の中毒性はもう、ひどいものがある。

私もそのひとり。

例えば、当時発売された浸食~lose control~や、forbidden loverなんて、小学生にはただただ暗い曲だし歌詞の意味も分からない。そして、花葬なんて人の死を歌ってる、、、悲しすぎるでしょ、、、”腐食されてゆく体”、なんてもう、、、


でも、不思議なことに。

長年ファンをしていた人の特権かもしれないけれど、自分が年齢を重ねていくと音楽自体のよさもバシバシ分かってくるし、小学生の頃は分からなかった歌詞も「そういうことがいいたかったのか!なんていい曲なんだ!」と理解できるようになってくる。

たのしい。

そして、社会人になり、私がLIVE映像を観ることに目覚めてくると、ステージの演出の美しさ、かっこよさで改めて魅力を感じてすきになる曲が出てくる。

その曲の一つがforbidden lover。

昔はただ暗い曲としか認識していなかった。

TOUR 2008 L'7 〜Trans ASIA via PARIS〜 の DVD(一番のお気に入り)を観たとき、この曲の”世界観”というものをはじめて魅せつけられた。


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暗くなったステージの中、淡々としたリズムで刻まれるイントロダクションのドラム。そこに何か怪しげな予感を思わせる絶妙なギターフレーズ。からの、ボーカルと共にずーーーーんと響くベース。

灯る炎。

曲が進み、迫りくるような、救いのない世界を嘆くような音楽とともにステージ全体に燃え広がる炎。

hyde(vocal)、tetsuya(bass)、ken(guitar)、yukihiro(drums)、それぞれの、音を鳴らすだけじゃない、体全体で悲痛の音を鳴らすような表情、動き。

大サビの「♪空高く 舞い上がれこの心」で、本当に、ステージから声、音、空気が、全部ふわーっと舞い上がっていくような心地。

そして最後の、しっとりとした声で「forbidden lover......」と繰り返し歌うhydeの目から、美しくこぼれ落ちる涙、、、、、、


なんだ!この世界は!!!!


この衝撃は、忘れられない。

CDだけじゃわからない、L'Arc-en-Cielの世界がそこに広がっていた。


L'Arc-en-Cielって、こんなにかっこよかったのか、、、

それから、過去の曲を聴いていくと、”こんな曲だったのか!”と、ひとつひとつの世界観に心を奪われていくようになり、どんどんL'Arc-en-Cielがすきになっていった。


すこし時を戻すが、、、、、、

※ぺこぱさんすみません


私は高校を出て保育短大に進んだ。ただ、高校がそれなりに進学校だったこともあり、一応、という体で県外の4年制私大も受験していた。合格はしたものの、家の経済的事情、年数、いろいろと考えた末、地元の短大に通うことにした。

決めたものの、やはり地元を離れるチャンスを逃してしまったのがなんとなく切なく、これでよかったのか、、、でもしかたないし、、、と、しばらく元気が出ずにいた。部屋でうなだれていた。プチ鬱だったのかもしれない。

そんなとき、ふと、それまで聴いてこなかったL'Arc-en-Cielが聴きたい、と思い立って、デビューから”GLAY派?L'Arc派?”時代までの過去のL'ArcをGEOに借りに行き、ひたすら部屋にこもって聴いていた。その時期を助けてくれたのもL'Arc-en-Cielだった。


その後、

社会人になってからFCに入りLIVE遠征に燃えた2年間、病気で行けなくなった辛さ、無収入を理由に諦めてきたこと、今の希望、そしてメンバーひとりひとりについての魅力など、まだまだ書きたいことは山ほどあるが、まとめられる頭がないし、この記事を書くのにもう実は何日もかかっているという事実、、、

特に、人生で一番たのしかったしあわせな二日間のことは絶対に書きたいので、また別日に頑張ってみよう。


私がいちばんすきな曲は決められないけど、ひとつあげるならば宝物のCDはこれ、snow drop。

8㌢CDが分裂してるけど、前奏聴いただけで心の底から、無条件にしあわせになれる曲です。

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なかなか能力が追い付かないし、もっとうまい表現で伝えたいもどかしさでいっぱいだけれど、まだまだ精進します。


鬱病治療で家にいる間、昔すきだった絵を描いてみようと思ったのもL'Arc-en-Cielがきっかけだったりする。鬱症状がひどいと描けなかったりして更新は最近なかなかできずにいるが、一応インスタにファンアート的なものをUPしている。

ID→pizza18lm

クオリティについては期待しないでください。


アーティストについては、もうひとり尊敬する女性がいるのでおいおい書きたいな、、、

追い付くかな、、、


stayhomeの今だから、頑張ろうと思っているけれど、気まま更新でいこう。


心の安定を保つだけで精一杯だけど、免疫力を下げないためにゆったり、たのしいことを考えていこう。



読んでくださった皆さんが、安全、安心で過ごせますように。

未熟ですががんばっております。治療費にあてさせていただきたいです。よろしくお願いします。