井の中の蛙はざわついています―コロナさんのこと—
ほかのことについて書きたくてたまっている書きかけ記事、放置してここに吐き出しておこうかな。
吐き出せるところが、ここだけなので。
おととい、朝の情報番組で、
”緊急事態宣言下で、都民が都外へ出て行っている”というニュースが。
顔を映さずにインタビューに応じている若者二人組は、都内の居酒屋が閉まっているので埼玉(確か)に来たと話していた。
ただ、東京の周辺の地域も、まんえん防止措置で翌日から制限が入るということを、取材スタッフに聞いたその若者は
「え、じゃあ意味ねえじゃん」
「じゃあ栃木行きます」
、、、、、、、、この言葉に対し、
”えぇ、、、、、、、、、、、、、”
、、、、、、と、思った私は、がっつり地方民だ。
このひとたち、このまま北上してくるの?
酒が飲みたくて?
もう、いっそ顔出してしまえばいいのに、、、、、、、
(小声)
こういう気持ちになるのは、きっと、地方民だからなのだろう。
、、、、、、たぶん。
Twitterでは、緊急事態宣言を出しても都外へ出ていくひとが続出していることを受け小池都知事が注意を促したことに対して、批判が殺到している様子だった。
宣言だけで保障が十分されていない、そもそも都外から都内に働きに行っている、口だけで何もしてくれない、、、その他、地方民にとってはわからない現状を抱え、知事に不満を訴える声があふれていた。
そういうことを見なきゃいいのに、わざわざ見てしまう自分が本当に嫌なのだが、、、、、、、
きっと、理にかなった意見もあると思う。
ただ、自分ができることをする前に国とか知事のせいにし、便乗して文句言っているな、と感じるものも正直多かった。
、、、、、、し、現状、”我慢ならん!”という気持ちになり他県に出て行っているひとがいても、来られた周辺の県民からしてみればもちろん気持ちよくないだろう。同情して都民受け入れよう、とはならないと思う。
そして、この行動やツイートすべてが、都民全員の意見、考え方を表している、というわけでもないのだと思う。
努力、我慢している都民もたくさんいるだろう。
しかし、実際の様子は何も見えないのだ。私からは。
私の県の実情は、やはりなんだか、真逆なのだ。
今朝、地元紙に折り込まれてきたもの。
※秋田魁新報、別冊の特集。
秋田犬のキャラが、マスクをしている姿すら切ない。
我慢ならない一部の都民さんが北上してくる心配もそうだが、
全国に比べると感染者数が圧倒的に少ないこちらの心配は、
、、、、、、コロナ差別、誹謗中傷。
都民の中で、我慢できなくなった若者の中には
「もうかかってもいいや」
と思っているひともいる、という話もTVで聞いた。
でも、こちらの地域では、下手すると、
”感染=近所を歩けない”
という感じの、本当によくない風潮が。
この紙面を読んで悲しいのは、
医療従事者の子どもが保育園に登園を拒否されたとか、給食を別室で食べさせられたとか、、、、、、
過去に保育現場にいた私としては、泣きそうになる。
ただでさえ、保護者の方は不安を抱えているだろうに。
園や保育士がそういう対応をしてしまったら、周りのともだちもその子を差別するかもしれない。
心が傷む。
でも。
県外へ出て帰ってきて感染してしまったコロナさん患者のケースの場合、やはり、
”県外に出るほどの大事な用だったのかな?”
と、疑問に感じてしまう私は、差別するひとと同じ考えだと思われるのだろうか。
一時期、『おかえりコロナ』という言葉が、我が県のTwitter民の中でよく書かれていた。
県外からコロナさんのウイルスを持って帰ってきてしまう、ということから名づけられたのだろう。
今、閉じたこの地方に住んでいる私も、
都内から出られないでイライラしているひとたちも、
みんな、井の中の蛙。
ほかの地域ではどんな状況で、どういう思いで暮らしているのか。
TVでいくら報道されたって、伝わらない。わからない。
し、
感染拡大が進む中、移動もできずに、
ますます井戸の中の世界が深くなっていく。
ひとの気持ちを想像しよう、相手の立場に立とう、
と言ったって、限界があるし、みんな必死な状況なのは確かだから、余裕がない。
ということは、今は、思いやりがなかなかもてないメンタルのひとが、明らかに多い。
というわけで、私の地域は一応こういう感じですよ、と、この記事をたまたま見たひとに、伝わればいいなと思って、書いてみた。
誰かに、届くだろうか。
我慢、我慢で疲れ果てている、世界中。
ひとのことを思いやれる余裕が生まれる生活が、できる日がきますように。
未熟ですががんばっております。治療費にあてさせていただきたいです。よろしくお願いします。