コシナcx2を ヤフオクで手に入れた話。

写真に興味を持ち、1980年頃に入手して、よく使っていたのがコシナCX1です。同じ頃に買ったのがリコ-のXR500です。両方とも作例なんかを載せています。リコ-のXR500はマニュアルの一眼レフで、携帯に便利なコンパクトカメラとして、買ったのがコシナのCX1です。このカメラはよく使いました。もちろん、フィルムカメラです。コシナCX1は使ったことのあるコンパクトフィルムカメラの中では一番、私の中では評価が高いです。目の前にあるやかんを撮ったときはよく写るのでびっくりしました。だいたいやかんなんかを写せばそれなりに写るという意見もありますが、それ以上にこのカメラが便利なところは室内の暗がりや、夜なんかに写真が撮れることでした。フィルム感度はASA100かASA400が普通に使われていて、増感現像や特殊なフィルムを使わない限り、暗い場所ではASA400のフィルムを使うわけです。暗いところでは他のメーカ-のカメラは強制的にフラッシュを発光させるか、シャッタ-がおりない仕組みになっているのですが、コシナCX1はシャッタ-がスロ-でおりるので、とにかく何かが写っているという、とにかく画像が欲しい身としてはありがたいフィルムカメラでした。 しかし乱暴に扱っていたうえに、このカメラのありがたさに気づかなかったので机の引き出しの中に放りぱなしに、長いことしたままにして、十数年後の大掃除をしたときに、ねじのところが錆びていたり、裏蓋の遮光フェルトのところが錆びていたりして、捨ててしまいました。買ったのは新宿のカレ-で有名な中村屋のそばにある高野フル-ツパ-ラ-のビルの一階で大々的に売り出しをしていました。コシナという会社のことは全く知りませんでしたが、パンフレトをもらうとニコンのレンズをたくさん作っていると宣伝していました。レンズの原料の特殊ガラスを炉で溶かしている写真も載っていました。1980年頃はまだカメラは憧れの商品でテレビで一眼レフカメラのコマ-シャルもよく流れていました。オリンパスのOM1のコマ-シャルもよく記憶に残っています。兄弟の弟の方が早朝に登山に出掛けるとき、兄の持ち物のオリンパスOM1をちらりと見たとき、まだ寝ている兄が持って行っていいぞと弟に声をかけるコマ-シャルがありました。一眼レフカメラはまだ高級品で高校生ぐらいだと買える商品ではありませんでした。私も憧れのカメラとかありました。本当にスマホを買えば高性能、高画質のカメラがついていることがほんの四十数年前の現実と比べると嘘のようです。その頃の高級カメラの雄といえば、高級外国製カメラが私の視界のはるかかなたにあるということで、日本のニコンでした。キャノンやオリンパスや他のメーカ-と違ってニコンは商品の並べ方を上手くやっていて、最上位にニコンF3をうまくもっていき、その下にF2、その下にニコンEMなんかをもってきていました。F3をあきらめたら、ニコンFM,ニコンEMがあり、そのしたにEMが購入目的になるというラインアップです。そのころの最高級機といえば、ニコンF3,キャノンノンF,オリンパスOM1,ペンタクスLX,......そういった高級機ははやめにあきらめて、ニコンEMなんかが欲しいとおもいつつ買ったのはリコ-のXR500,基本的なつくりは高級機も普及機もそんなに変わらないのですが、コンパクトフィルムカメラはコシナのCX1でした。  コシナCX1、コシナCX2の販売カタログをコピ-している方がいるので、それを使わせていただくと

画像2

画像1

1980年頃に買ったのがCX1で今回のヤフオクで買ったのがCX2です。CX2には底面に巻きあげ用の連結部とその信号を送るための金属接点があります。それと全面にセルフタイマ-がついています。CX1はレンズがF3.5の明るさで焦点距離が f33mm、3郡4枚のレンズで CX2はF2.8の明るさで焦点距離が f35mm 5郡5枚構成とカタログではなっています。 CX2の方が高級なレンズとなっています。しかし、5郡5枚、クセノタ-構成となっています。インタ-ネットで調べると複数のレンズを張り合わせることで、ちなみにインタ-ネットで調べてみると            ガリレオ型、逆ガリレオ型                    凸レンズと凹レンズを組み合わせレンズ構成。それで二枚の単玉レンズを必要とします。                                                         トリプレット型                         三枚の単玉レンズを使った、単玉レンズを第一群から凸・凹・凸に置いたもの、                              テッサ-型                            3群4枚構成のレンズ像面湾曲の補正が良好で、広い画角にわたって良好な収差補正を図ることができるシャープさが特徴であり、よく写るレンズと評判。                        ヘリア-型                          3群5枚構成のレンズ。
トリプレットの発展型、トリプレットの前群と後群を色消しの貼り合わせ
豊麗な描写で有名、貼り合わせ面の多さから高価で衰退、ヘリア-型。                            これらの知識は 浅沼商会 第4回レンズ構成編の受け売りです。5郡5枚ということは張り合わせをしない単玉レンズを五枚並べたということです。だから4郡5枚が正しいような気がします。     クセノ-型                             4群5枚構成
後方の接合レンズを凹レンズ1枚に対称型の広角レンズ
絞りを挟んで前玉がダブルガウス、後玉がトポゴン、これも浅沼商会の受け売りですが。                                                  私が昔、買ったコシナCX1は写りも結構満足できるもので、1メートルぐらい前にある金属性のやかんを結構シャ-プに写せました。写りもいい、という印象をコシナCX1にもっていたのですが、CX2の講評をみると、多くの人が写りに期待しないと言っています。CX1はあんなに写りがよかったのに、実際、CX2で撮影したインタ-ネット上に公開された写真をみると、たしかに、なんとなくぼやけていて、豊かな表現かもしれませんが、個人的にはシャ-プさが足りないという感じでした。CX1で写したあの頃は、カメラを手に入れた嬉しさで、あばたもえくぼでよく見えたのかと思いました。前にも同じような軽い失望感を覚えたことを思い出しました。デザインも素晴らしく、映画なんかにも小道具で使われている、天才カメラ設計者がいたオリンパスから発売されたオリンパスXAです。オリンパスXAは1979年に発売さ私が昔、買ったコシナCX1は写りも結構満足できるもので、1メートルぐらい前にある金属性のやかんを結構シャ-プに写せました。写りもいい、という印象をコシナCX1にもっていたのですが、CX2の講評をみると、多くの人が写りに期待しないと言っています。CX1はあんなに写りがよかったのに、実際、CX2で撮影したインタ-ネット上に公開された写真をみると、たしかに、なんとなくぼやけていて、豊かな表現かもしれませんが、個人的にはシャ-プさが足りないという感じでした。CX1で写したあの頃は、カメラを手に入れた嬉しさで、あばたもえくぼでよく見えたのかと思いました。前にも同じような軽い失望感を覚えたことを思い出しました。デザインも素晴らしく、映画なんかにも小道具で使われている、天才カメラ設計者がいたオリンパスから発売されたオリンパスXAです。オリンパスXAは1979年に発売されていて5郡6枚のレンズ構成になっている。CX2よりもレンズが一枚多くなっています。CX2はオリンパスXAを意識していたと思います。オリンパスXA、5群6枚のF.Zuiko 35mm F2.8。コシナCX2 4郡5枚のF2.8。オリンパスXAはとにかくデザインが素晴らしく、Vシネの痴漢物語5で使われていました。たくさん撮影したわけではありませんが、豊かな描写かもしれませんが、いまいちシャ-プさが足りなくて、わたしの作風にはあいませんでした。この二つのフィルムカメラはF2.8という足かせをはめられていたのかもしれません。販売するときにF2.8とF3.5のカタログの違いはは大きいと思います。1絞りの違いですが、1/30のシャッタ-スピ-ドが1/60のシャッタ-スピ-ドできれるのは大きいと思います。








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