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2ヶ月でTOEFLのリスニングを20→25点に上げる方法

こんにちは。これまで数回に分けて、僕が2ヶ月の勉強でTOEFL100点を達成した話をしてきました。

力を入れて勉強したのがライティングとリスニングでしたので、今回はリスニングについての話をしていきます。

全体概要とライティングについてもぜひ一読ください!


リスニング初期能力

僕は中高で主に英語を勉強し、大学でも必修の授業くらいでしか英語をとっていませんでした。英語圏には行ったこともなく、英会話に行ったこともありません。

ただ、受験生の時はかなりしっかりと英語を勉強していて、リスニングに割いた時間も一般的な高校生よりはだいぶ多かったと思います。

そんな僕は2018年の夏に初めてTOEFLを受験し、その時のスコアが22、3年後の2021年9月に受験したときは20点でした。どちらも直前に問題形式を確認する程度でしか勉強をしておらず、ほぼ素の状態の英語力だったともいます。

試験を受け終わった後、自分がどんな実力なのか気になって調べたところ、どうやら28問中10個も間違えないとこんな点数にはならないと知りました。

具体的な対策方法

リスニングのスコアの推移

とりあえず10セット(=英文約50本)やれば何か変わるだろうと思い、実際に問題を解いてその正答率を記録していきました。

1-5
6-9

オレンジの色がついているのは、2問ミスの大問です。その問題の分類も自分なりに考えて右側に記録したところ、会話が圧倒的に苦手だということがわかりました。また、講義形式は特徴がないものの、解いていて芸術と文学は同じ正解数でも難しく感じることに気づきました。

また、黄色のセルには正解率、その2マス左には正解数を記録しています。

やって気づきましたが、28問中の正解数はほとんどが23(=5ミス)、いい時は24、27がありました。こちらのサイトによると、5ミスの場合スコアは23~27、25点が含まれる点数の幅は3~7ミスとなっています。おそらく本番でも5ミスくらいだったと思われます。

準備運動:何度も聞く

この表を見て「対策始めてからほとんど何も変わってないじゃないか!」と思った方は、よく見てくれてありがとうございます。

実は、9月の受験の後、自分のリスニングスコアが20点なことにびっくりして、1セット分解いて復習をしました。その時のスコアがこちらです。(旧形式の問題だそうで6セットですが、実際の試験は5セットです)


伝説の9月

まさかの34問中13ミス。28問だと大体11問ミスくらいの水準です。当時は3月にまた受けることを想定していなかったのですが、この時と1月に入っての1題ずつ別個に解いて復習したのが、結果として安定的に5ミスというまあまあなラインに落ち着かせてくれたと思います。

この時、とにかく何度も聞き直しました。問題を解く時に1回、点数を知ってもう1回聴き、その後一文ずつ区切って全体を聞くのを2回やりました。全体が理解できたと思ったら通しで2回聞き、その後最低3回ずつシャドーイングを行いました。ここまでで合計9回です。

本格演習:強弱をつけた復習

このようにして合計12題解いてから、1月末以降は本番と同様に各セット一気に解く練習を始めました。本番の試験では制限時間もあるので、大体20秒でそれぞれ答えるよう意識していました。

この期間は、準備運動の時よりもライトに復習をしました。大体理解できた問題については、復習で一文ずつ意味を確認するのにとどめました。それ以外の2問ミスしたものや難しかったものだけは、ディクテーションやリプロダクションを行いました。これについては後述します。

知識を増やす

TOEFLのリスニング対策をして、この試験のスコアは「リスニング能力×事前知識」で決まると感じました。例えば「これは化石燃料がどうやってできるかの話だ」と理解できれば、自分の持っている知識のうちどの話が触れられているかだけ把握し、選択肢は自分の知識に明らかに反するものを削除することで適当に選ぶより高い確率で正解を選ぶことができます

これは一朝一夕で習得できませんが、少しでも知識は身につけたいと考えたため、文学と芸術についてはyoutubeで題材にあがった人物や理論を検索し、TED-Edなど一般の人向けに解説した動画を見るようにしました。大体1本数分で字幕もちゃんと出るため、1つにつき3回ほど見て追加で日本語のウェブサイトでも検索すれば割としっかり知識が増やせました。

動画の中には「これって試験問題作った人も参考にしたんじゃないか?」と思うほど内容が似ているものもあり、やってよかった勉強だと思いました。

また、比較的点が安定していた地理や生物、天文についても、なんとなく聞いたことがある話はウィキペディアで検索して知識をつけるよう努力しました。

シャドーウィングとリプロダクション

シャドーウィングは、音声に続いて聞いた英語をそのまま口ずさむ練習です。昔から英語以外でもよくやっていて、効果があると感じているので今回も採用しました。2ミスの大問や難しいと感じた設問でやるといい復習になります。

リプロダクションは、今回新たに知った学習方法で、例えば以下のようなサイトを参考にしました。

https://nativecamp.net/blog/20211219english_reproduction

リプロダクションは一度聞いた英文を一旦止めて頭から繰り返す練習で、シャドーウィングよりもだいぶ頭が疲れます。実際にやってみると、意味は日本語で説明できるのに聞いた英文を繰り返すのは相当難しいと気づきました。かなり時間がかかるので講義形式の問題ではほとんどやらず、音声が短い会話形式の問題で合計3セットほど、他にライティングの音源でも数回やりました。

その他リスニングのコツ

ライティングの題材も活かせる

ライティングやスピーキングで出題される音源はリスニング用の問題よりも簡単で、短い傾向があります。そのため、もう少し簡単な音源でリプロダクションの練習がしたい場合はこちらでまずやってみることをおすすめします。

メモは取らない

過去にTOEFLを受験した際、メモ用紙が渡されるのでなんとなく手を動かしていましたが、メモしている間音声への集中力が切れるし、実際そのメモを使って問題を解く余裕はないことに気づきました。

そのため1月以降に本格的に勉強を始めてからは一切メモを取らず、聞き取ることに専念しました。講義形式の問題は1つ5分程度音声が流れ、これを頭に入れるのは大変そうにも聞こえますが、やってみると案外問題を見れば内容も思い出せました。もしメモを取っていて点数が上がらない方は、一度メモなしでやってみてもいいかもしれません。

以上、2ヶ月で20点から25点にまで点数を上げた勉強方法でした!ここまで書いていていうのもなんですが、英語力よりも慣れの方が点数アップに繋がったかな〜というのが本音です。勉強を通して実力も上げつつ、試験でちゃんと実力を測ってもらえるよう対策していきましょう!

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