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EASTERで学んだ『不妊治療で終わりが近づいた人』の為のメッセージ。ユダヤの智慧

EASTERで学んだ『不妊治療で終わりが近づいた人』の為のメッセージ。
ユダヤの智慧

PIOART(体外受精)解析相談室GINZAより

朝 復活祭のミサにいってから、準備をして日曜日に来られるご夫婦を迎えました。
ここが、うちのConference・roomです。壁に羊毛フエルトで作った「EASTER EGG」を先週から飾っていました。虹色の羊毛。 
気に入っています。
グリーンの椅子の向こうの壁には、そのご夫婦のdataが映し出されます。
それを見ながら、今後の対策やClinicでの導線の引き方を話すのですが、

それはそれとして。

今日はEASTERですので、クリスチャンの私からその話を。
ユダヤ教の智慧を踏まえて話したいと思います。


■不妊治療はメリーゴーランドに乗るのに似ています。
そして あっちの馬、こっちの馬と目が移り、 
明るい照明がずっと続くと思ってしまいます。
だから・・色々な感情が沸いてきます。当然妬みや自己卑下も。

でも 照明のある時は短くて、照明が落ちた時にユダヤ人たちは
決して動じない。神様を信じているから? いえいえそう問題じゃ
ないです。もっともっと合理的・効率的な考え方をするから動じない
のです。 彼らから学びましょう。


■<不妊治療の妊活者でつかえるユダヤの智慧>

 キリスト教はそのルーツは、ユダヤ教です。
 旧約聖書を聖典とするのは同じです。
 ユダヤ人は、同胞の成功を自分のことのように喜びます。 
 つまり あまり「妬み」という感情がないのです。 

 十戒のあの文言は、実は聖書の中で2回も出てきます。
 それだけ守るのは難しいだろうと思うから 2回も書いてある訳です。

「隣人のものを欲しがってはいけない。」

 これも その中に書いてあります。


■この記事を何で書いているのか?というと、フラット気持ち、ニュートラルな気持ちになれないという方が多いと思うので、
古いユダヤ人の智慧を書こうと思いました。

人を羨むというと「妬み」という感情は、自分がその立場になったら簡単に、消えてしまいます。

だから 着実に歩んでいれば、自分もそうなるから羨む必要はないとユダヤで教えます。

人を羨むことは、十戒に背くだけでなくて、無駄なことに時間を使って「成功(=妊娠)」から自らを遠ざけてしまう愚かな行為だと叱る訳です。


そんな根性論で 物事が解決したら 誰も苦労はしない!という人の為に突っ込みが入る前にユダヤのラビ(=教師)たちはずっと何千年もその対応策を教えてきました。

堅実な努力と計画を持つは、当たり前だろう。でもその計画に加えて・・『チャンスを待つ』ことをユダヤ人は、まず考えます。
planA、planB、planC・・と様々なケースを考えています。私が好きな旧約聖書(=ユダヤ教では”ヘブライ聖書”と呼びます)のフレーズがあるのでここでご紹介いたします。

<誰に送るのか?>

これを誰に送るのか?というと
 ・現在 治療を進行中の高齢患者の為
 ・やるだけやってきた不妊治療の諦め時、 
  自分の重荷をおろし場所を探している人の為
この2タイプの方へ送ります。

<知恵のフレーズ>
日の下(もと)では、全てに時期があり、
全ての出来事に時(とき)がある。
産むに時があり、死ぬに時がある。
植えるに時があり、植えられたものを抜くに時がある。
殺すに時があり、癒す(いやす)に時がある。
崩すに時があり、建てるに時がある。
泣くに時があり、笑うに時がある。
嘆くに時があり、喜び跳ねる時がある。
石を投げるに時があり、石を集めるに時がある。
抱擁するに時があり、抱擁を避けるに時がある。
探すに時があり、失うに時がある。
守るに時があり、棄てる(すてる)に時がある。
裂くに時があり、縫うに時がある。
黙るに時があり、語るに時がある。
愛するに時があり、厭う(いとう)に時がある。
戦いに時があり、やすらぎの時に時がある。
     

<旧約聖書 Ⅷ ルツ記 コーヘレト書 哀歌 エステル記より>

■<この歌の意味から私が学んだこと 不妊治療で終わりが近づいた人の為のメッセージ>

まだ照明がある時のメリーゴーランド

不妊治療というのは、一方向からしか照明が当たらないメリーゴーランドのようなものです。

つまり、照明が当たっている時間は、患者が思っているよりずっと短いと思います。
その照明があたっている時だけ・・
あの馬車にも、あっちの馬にも、次の馬の背にもと・・
つぎつぎと飛び移れます。

メリーゴーランドのライトが落ちて、『闇』が来ても 明るかった時のことを懐かしく思って後悔をしないようにできるだけのことをしよう!

と考えるのがユダヤ人です。

なぜならば 以下のことを知っているからです。 認めたくもないですが

いきなり照明が落ちた後のメリーゴーランド

メリーゴーランドは、さっきまで明るかったのに、すぐに照明のない暗闇の中に入っていきます。

その時、色々な人がこの闇の中にいるでしょう。

・メリーゴーランドに飛び乗らないで、ずっと立ち尽くす人
・飛び乗ろうとして、乗れない人
・飛び乗ったのはいいが、一匹の馬にしかまたがらない人

 全員に平等に、全ての人にいずれ闇の時はやってきます。

 だから ユダヤ人たちは、子供たちに教えるのです。
 小さな時からママが。
「何事にもそれをやる唯一の時がある」
「それは一瞬だけやってきて、人間の期待期待どおりにやってくるとは限らない」と。


だから、彼らユダヤ人は絶望というその概念すらもないから強いのです。

■追伸

偉そうなことを言ってすみません。
皆さまには、 納得した治療を終えてもらいたいと思っているから、
その老婆心からです。

気に障ったことがあったら 申し訳ありません。

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