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国際映画祭巡りを趣味にしたい

暗くなってきた街を歩くことは、日の長いヨーロッパでは珍しい。静かな街の景色は、全体的に旧市街のように感じるけれど、そうでもない。
市庁舎は立派で、日本の近代的なものとは違う歴史的建造物。
本当にここで映画祭が開催されているのか、不安になるくらいの普段感。

不安になりながら歩き続けると、立派な建物に吊るされた白いスクリーン。
大きい劇場に入りきるかなくらいの人がスクリーンの周りを囲んでいる。
夕ご飯のいい香りとお酒を楽しむ賑やかな声。
私が沖縄で行った映画祭とは違う感覚。
日比谷公園のオクトーバーフェストの方が近いイメージ。

日本では沖縄国際映画祭でゼログラビティを見たことを覚えている。
ウィーンでは、映画の名前はわからなかったけれど、北欧の漁業の映像に合わせたオーケストラの映像が流れていた。
音楽の都で音楽の映画。私たちはウィーンの白ワインを飲むことにした。
しばらく白ワインを楽しみながら、スクリーンを見る。最高だ。

映画祭については、Airbnbの宿主が教えてくれた。
街を歩いてるだけじゃ、なかなか入ってこない情報を教えてもらえるから、会話は大切だ。
夏休み期間でなかなか住んでいる人との交流ができなかった今回の旅で、
色々会話を楽しめたのはこの宿くらい。
フルタイムで働いているのに、朝ごはんまで準備してくれた。
フルタイムといっても、上司も夏休みでオフィスに1人らしいのでゆっくりでいいらしい。
日本とは違い、ゆったりと仕事に構えられる姿勢に羨ましくなる。

しばらく映画を見て、お夕飯をここでとることに。
色々なお店が出ていて悩んでしまう。

スウェーデンではイカがあまり食べられないらしく、シーフードプレートにした。
いろんな国の料理を食べられて楽しい。
友人はお酒の量を一番気にしていて笑えた。

この旅に来る前は、お酒を飲まない生活をしていたので、友達に合わせるとベロンベロンになる。
よく飲む子だったのを忘れていた。
次の夜に部屋で飲んだ時も、ほとんど一人でワインボトルを空けてしまった。
お酒が足りないけれど、深夜過ぎて買い足しが出来ないことを思うと、
やはり彼女には日本がいいんじゃないかと心配になる。

ウィーンのワインも美味しくていい国だと思った。結構北だけどワイン作れるんだな。

国際映画祭は、星空の下でいい気分で映画を見られて思い出に残る空間だった。どの国にいても、陽気な時間と映画を愛する人間は一緒だ。
またどこか別の国でもこういう機会があれば、訪ねたい。

国際映画祭のアルバムは、こちら

旅のこと文章のこと写真のことを主に載せています。フォトアルバムと同じタイトルの文章があるので、そちらを読んでいただくと、より旅の面白さが伝わります。#旅と写真と文章と