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辛い思いをする必要はあるのか

アウシュビッツ強制収容所を訪れた。

第二次世界大戦時の負の遺産であるアウシュビッツ。ドイツ人がヨーロッパ中のユダヤ人を大量虐殺した酷い過去。日本人ガイドさんも1人いて、とても人気の高いツアーなので、今回は行けなかったが、英語ツアーも充実の内容だった。

ポーランド クラクフから車で1時間程度。全行程6時間近くかかった。すごく疲れる。1人だったら行くのを躊躇していたけれど、人生に5回くらいは戦争の辛い経験と真正面から向き合うのも必要だ。

ポーランドは、日本人の観光地としてはあまり上位にはこない印象だし、情報もそこまであるわけではない。アウシュビッツがポーランドにあることを知らない人も多いのではないかと思う。

第2次世界大戦は日本も当然参加して、ドイツ、イタリアと同盟を組み戦ったことは認識している。そして負けた。日本では原爆を落とされた唯一の国というのが目立って語り継がれているけれど、日本も十分ひどいことをしたと思う。それが戦争なのだからしょうがないと言われれば、それまでだけれど。大切に生み育てた一つ一つの命があっという間に消えていく、それが人間の手でなんて悲しすぎる。

アウシュビッツでの出来事は、壮絶すぎて写真や展示を見ても想像の上をいくものだった。意味がわからなくて何も意見が言えない。頭がいっちゃってたんだとしか思えない。これを想像した人はすごいサイコパスだ。

これだけ効率よく人を殺す方法を思いつくんだったら、もっと平和のために何かしたいって1人1人が強く思っていたら戦争は起こらなかったかな。それも難しいのかな。誰かがいい思いをすることができて、それが大きな権力を持った人なら止められないんだろうな。偏った権力がある国は戦争が起こるってことか。

世界よ平和であれ。

そしてこの晩、ウィーンへの移動をする私たちにもアクシデントが。
ちゃんと調べずに夜行バスで行こうとしたので、全部自分が悪いんだけど。

ネットでチケットが買えなかったから、その場で買おうと言う甘い考えは持つべからず。販売はインターネットのみと言われ、しょうがないからアプリを速攻でダウンロードして、ギリギリ乗れたっていうストレスしかない話。これまでの道中があまりにもサクサクだったので、2人になって油断した。

思い出すのもしんどかったので、この程度の箇条書きだけれど、大切なことは、移動手段は前もって調べる。深夜のホテルのチェックインは意外とできない。インターネットで購入できなかったら、アプリで試してみる。だ。

2人じゃなかったら、諦めて適当なところで1人泊まっていたと思う。タクシー拾って。頑張ってくれた友達に感謝。もうこんな辛い思いはする必要がないと思った。

心がすり減ることは避けるに限る。幸せであれ。


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