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推しが結婚して思うこと

今年、私がずっと好きで尊敬していて大好きで生きがいで日々の元気のもとで、生きる希望であり細胞の一部であるところのとある推しが結婚した。知らせを聞いて嬉しくて、ホントにホントに喜ばしくて、そっこう「おめでとう」といいたくて、とりあえずXにタグつきでおめでとうポストをした。好きな人が幸せになるのに喜ばないわけないでしょ?

友人からLINEがきた。「○さん結婚したね、ピノ子的には失望?祝福?」とあった。失望???質問の意味が分からないが秒で「祝福一択」と返信した。推しが幸せをなるのに失望するヒトなんかいるのか?

ごめん。ちょっとカマトトだったね。そりゃあ芸能人。ガチ恋勢もいるだろうし(リアコっていうの?いま知った)、がっかりするヒトもいるだろうよ。福山雅治さんが結婚したときは福山ロスで仕事休むひと続出したよね。ウチの同僚も落ち込んでました。私が今回ものすごく祝福したり喜んでいるのは、もちろん本当に嬉しいんだけどそれと同じくらい「彼の結婚を喜ぶというファンでありたい、そんなファンがたくさんいるという世界であってほしい、SNSがそのような声でうまってほしい」からだったんだよね。別に自分の頭の中だけで喜んでいればいい話だったりするけどわざわざ意図的にポストしたのは世の中に「こんな祝福の気持ちをもってるよ!」と届けたかったから。そんなファンがここにひとりいるよと言いたかったから。だから意識的に投稿してた。そんな下心があったのは正直なところ。
そのかいあってかなんか知らないけど(たぶん違う)その方(仮にAさんとする)Aさんの結婚にはファンもファンでない人も一般人も仕事仲間も祝福する声ばかりで埋めつくされた。いやな声が全然ないのが素晴らしすぎるとニュースになっていたくらいだ。

良かった。結婚することでAさんを責めたり文句いったりする人がいなくてホントによかったと私は思った。Aさんも公表するタイミングや言葉選びにものすごく配慮したでしょうね。ただ、ネットを彷徨ってみていると更新された翌日のブログに引っ掛かってる人がいるらしいこともわかった。私にはどこがひっかかるポイントなのか全くわからないが。ノロケが伺えるからか?これはカマトトじゃなくほんとにわからない。アイドルのファン心理はよく分からない。結婚は祝福するし、むしろちゃんとプライベートも充実させてほしいと思っている(しかもこっちも既婚者である)のに、奥さんの存在がみえるのは嫌ってことなのかな。あ、普通にカマトトって言葉使ってるけど通じてる?死語かなこれ。

推しが結婚するって経験、いままでけっこうあったので、当時の自分の感情を振り返ってみる。

12年前、NON STYLE石田さんが結婚したときはショックだった。スポーツ新聞を買いまくった。一日中仕事が上の空だった。別に石田さんと結婚したいとか思ってるタイプのファンじゃないのに(アイドル漫才師だったからけっこうそんなファンいましたよ当時は)なぜこんなにもショックなのか自分でも不思議だった。後にこれは「友達が結婚した時に感じる感情と近い」と気がついた。私がショックだったのは、「先にいってしまった、置いていかれたショック」だったのだ。

オードリー若林さんが結婚したときは嬉しかった。数年前おつきあいしてた女優さんと破局したのがとても残念で結婚して欲しいと思ってたから本当に嬉しかったし、結婚に踏み切れた心境や相手の方のどういうところにひかれたのかを詳しく聞かせてくれてとても感動した。ラジオでも話してくれたし、金スマのオードリー特集で再現ドラマもあった。亡くなる前のお父さまとの会話、デート中お腹くだしても落ち着いて待ってくれる彼女。結婚後も「まっとうな人間になる修行だと思ってる」というさまざまなエピソードトークが面白い。お嬢さんが産まれてからの心境の変化も興味深い。ずっとずっと推せる。
若林さんが結婚したとき、一部のファンから「若林さんも普通の人だったんですね」と言われたそうで「俺はずっと普通だよ。勝手に期待してるのはそっち。芸能人に勝手に期待して裏切られたと失望するよな、ヒトって」とおっしゃってたのが印象に残ってる。これホントそう。って、あれっ?これって普通にラジオで話してることだよね?noteの1000円/月のエッセイじゃないよね。どこで聞いた話かごちゃまぜになってるかも…佐藤と若林の3600….!?もっとやべぇじゃねーか!!(いや多分大丈夫)くれぐれも表に出してない情報出さないよう気をつけねば。

山ちゃん(山里亮太)が結婚したとき。朝のワイドショー。半分寝てたのを叩き起こされた思い出が懐かしい。どう思ったんだっけか?今となってはもうWAONさん(蒼井優さん)と山ちゃんはセットで存在が当たり前だからなぁ。結婚するということで兄貴的に慕ってくれてるラジオリスナーががっかりするんじゃないか、そう思うと結婚できないと何年も前から山ちゃんは悩んでた。飲食店をしてるリスナーのお店にいったとき「いつか奥さんになる人をつれて一緒にきてください。ボスの結婚を祝福する準備はできてます」といってくれたことが背中をおしてくれた、など、結婚発表した週のラジオ「不毛な議論」で泣きながら話してたのは聴いてたこちらも泣いた。

阿諏訪さんが結婚したときはラジオで未来にプロポーズするという時間軸がよくわからないドキドキな放送だったからホントなのかなんなのか信じていい話?いったいこれは?という不安感いっぱいだったけど、当日のドタバタや証人のサインした山ちゃん目線からもいろいろ話がきけて嬉しかったな。今では阿諏訪さんの奥様は生配信でちょいちょいオツマミを差し入れてくれるなど配信観てる人たちのお馴染みの存在。「奥様いつもすみません!」「奥様、だんながまた変なもの買おうとしてますよ~」などとコメント欄でもみんなが秩序もったイジリができるくらい奥様の存在は認知。

話をAさんに戻す。彼はアイドルだけど、必ずしも明るい自分だけでなく、命の話や愛の話、心の傷など伝えたいことを伝える方法を模索してきた。自分の言葉で語れるライブやラジオを大切にしてきた。それきっかけでファンになった人も多い。結婚するにあたって、どんなことを感じたのか考えたのかどういう出会いがあったのかじっくり聞かせて欲しいと思う。たくさんの困難や迷いがあったのだろうと伺えるのだ。自分は芸能人だから恋愛できない、相手の人にめいわくをかけてしまうと悩んでたAさんが幸せになる相手をやっと得たのだからその気持ちを聞かせて欲しい。それは叶わないのかな。きっと多くの人の心に刺さる、少なくとも私には刺さると思う。しかし、ちょっとノロケただけでざわざわしてしまうアイドル界隈ではムリなのか。奥様とのエピソードなんか話したら炎上? 国民的超大物アイドルには叶わないのか。そしたら山ちゃんの140みたいに口外禁止の扉ぬけたら忘れるという魔法のかかったキャパ500人くらいの小さな劇場で、私みたいな祝福一択のファンだけ集めてそこだけで気持ちを聞かせてくれるトークライブなんか開催しないかな。

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