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[福島]郡山市再開発に足りないものとは


宮城県仙台市に次ぎ、いわき市を抜き東北第2位の人口と経済圏を要する福島県郡山市。
明治期の安積疏水により、小さな宿場町から交通の要衝としても大きく発展したこの街。
そんな郡山市の再開発に足りないものとして、シネコンモールでもなく、コストコ、IKEAでもないものは何か。

それは、道路はないか。

郡山市には、市内に国道バイパスを除いた県道、市道で片側3車線がほとんどない。

東西に市街地が広がった郡山で東西を繋ぐ道路は主にうねめ通り、さくら通り、文化通り、静御前通りの4本ですが、片側2車線はうねめ通り、文化通りの一部、静御前通りの一部である。


特に、県道であり、郡山駅と郡山市役所を繋ぐさくら通りは駅から清水台まで(通称:駅前大通り)を除くと片側1車線という貧弱さで、

これによる交流人口が増えない、物流の弱さが大きな問題だ。

街の発展で輸送が大きな影響をもたらすことは言うまでもない。

一方、県庁所在地である福島市は街の規模感が違うとはいえ道路は太く整備されており、県もやろうと思えばやれるはずだ。福島市と郡山市の関係もあり、福島市の発展だけを望んだ開発が目立つ福島県だが、経済県都と呼ばれる郡山の開発を放置していると福島県全体として人口流出、魅力度の低下になることは避けられない。

南東北の中心地であり、東北道と磐越道との交差点という好立地で郡山市がいまいち発展しない理由は市内道路の貧弱さが一つの要因であることは間違いないだろう。

車社会であるのに道路が貧弱、渋滞でバスも本数が少ないとなると交流人口が増えないのだ。
これは都市の発展に対して非常に大きな弊害だと思う。

郡山市ほどの車社会でライトレール、モノレールは現実的だとは思えない(検討の余地はあるかも)。

郡山市、そして福島県は連携して(ここ重要)市内において東西の人と物の輸送のあり方を考え、50年、100年後を考えるなら、さくら通りの片側3車線化や東西バイパス整備といった東西輸送の拡大を本気で考えるべきだ。


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