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11月劇場公開映画!注目の10作品(2024)

観る映画のチョイスがちょっぴりコア寄りになりつつある私が、11月に劇場公開される作品で注目しているものを、まるっと紹介します。頭に「★」がついているものは、とりわけ楽しみにしている作品です。
※参考リンク:昨年観た映画今年観た映画

鑑賞するまで知識を極力入れないようにしているため、内容の紹介はほぼありません。公式サイト(もしくはWebメディアの記事)へのリンクと、テキトーなコメントだけ添えてあります。謙遜でなく本当にテキトーです。ご容赦ください。
もしよろしければ10月の記事もありますので、下記リンクからどうぞ。


【11月1日(金)公開】

■『スパイダー/増殖』(セヴァスチャン・ヴァニセック監督)

[コメント]
フランス産のホラー映画。展開が邦題どおりだとすれば、劇中ではスパイダーが増殖していくことになると思うのですが、わたし最近自宅に出没するクモに対して「君たちは害虫を捕食してくれる益虫と聞いた、存分に増殖してくれ」くらいのスタンスでいるのでちゃんと怖がることができるか心配です。とはいえ売り文句に「過去20年間のフレンチ・ホラー史上最大のヒット!」とありますし、海外レビューサイトでの批評家スコアも上々ですし、きっとおぞましい映画なのでしょう。スパイダーちゃんたち遠慮なく怖がらせてくださいね。……え? これ毒グモなの? ちょっと聞いてな……


★『ノーヴィス』(ローレン・ハダウェイ監督)

[コメント]
海外レビューサイトでの批評家スコアがかなり高いので観ます。ジャンルがスリラーであること以外はわかりませんが、わからないまま突撃します。気になる方は公式サイトへどうぞ! ……あっ、今ちらりと「『セッション』のクリエイターが挑んだ狂気の物語」「漕ぎ続けろ」って見えてしまった! つまりこれ、スキンヘッドのコワモテコーチが「ファッキンテンポ!」と叫びながらボートのオールで往復ビンタしてくるってことですか!めちゃくちゃいいじゃないですか!(たぶんちがう)


■『ゴンドラ』(ファイト・ヘルマー監督)

[コメント]
去年の東京国際映画祭で上映されたらしく、私の身近の方々は感触が良かったようなので観てみようかと。ポスタービジュアルでは牛さんが乗り込んだゴンドラが写っていますね。ちょうどこんな牛の出荷が見てみたかったところでした。大丈夫、実際に観に行って劇中でこのシーンがなくても怒ったりしません。なんといっても「あたまの中がいちばん広い」、想像力で補完していきましょう。


【11月8日(金)公開】

■『本心』(石井裕也監督)

[コメント]
石井裕也監督の新作。石井監督の長編作品は『バンクーバーの朝日』以来、見逃した1作品を除きすべて追ってきたので今作も観ます。原作は『ある男』の平野啓一郎なんですね。『ある男』では、現代の社会問題、“ひと”の本質の探究、実存に対する信憑の揺らぎなどが描かれ見応えがありました。本作でも監督は違えど通ずるテーマが扱われるのでしょうか。楽しみです。


★『ロボット・ドリームズ』(パブロ・ベルヘル監督)

[コメント]
ちょ! ちょっと待って! 公式サイトのURLを貼るためにページを開いたら、チラッと映像が目に入ったのですが、めちゃくちゃ楽しげで面白そうなんですが! 随分前から海外レビューサイトで驚くほどスコアが高いのは知っていたのですが、なるほど、世界中の映画祭で賞をとりまくっているようです。今月いちばん心待ちにしている作品です。


■『イル・ポスティーノ 4K デジタル・リマスター版』(マイケル・ラドフォード監督)

[コメント]
公式サイトのイントロダクションに「1995年度のアカデミー賞で作品賞を含む5部門にノミネートされ」とありますね。過去の名作のリマスター化にともなうリバイバル上映です。私は未見なのでこれを機に観ようかと思います。アカデミー賞ではオリジナル作曲賞を受賞したようなので、音楽にも注目です。


【11月22日(金)公開】

■『人体の構造について』(ルーシャン・キャステーヌ=テイラー監督、ベレナ・パラベル監督)

[コメント]
海外レビューサイトのスコアがすこぶる良いので。ドキュメンタリー映画のようでして、“人体の構造について”探究する内容のはずですが、油断は禁物。小津安二郎監督の映画『秋刀魚の味』に秋刀魚が登場しなかった秋刀魚の内臓のような苦さがあるケースもありますから、人体が画面に現れない可能性も十分考えられます。これは確かめるために映画館へ赴かねばなりませんね。まぁ予告を見れば済む話……


■『ドリーム・シナリオ』(クリストファー・ボルグリ監督)

[コメント]
製作クレジットはすっかり一大ブランドになった「A24」&「アリ・アスター」です。枕詞が「『ボーはおそれている』の」でなく「『ミッドサマー』の」となっているところに私はちょっとおそれているのですが、本作は期待しています。わたくし何を隠そうニコラス・ケイジ主演作品にはかなり楽しませてもらっていまして、『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』(2018年日本公開)、『カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇』(2020年日本公開)、『PIG ピッグ』(2021年日本公開)、『マッシブ・タレント』(2023年日本公開)と、どれもお気に入りなのです。本作も欠かさず観て、年末には仲間たちと集まり「今年のニコラス・ケイジも出来がよかったね」と語りながらワインを愉しむことでしょう(※そんな仲間はいません、募集中です)。


【11月29日(金)公開】

■特集上映「70/80年代 フランシス・F・コッポラ 特集上映 ─終わらない再編集─」

[コメント]
奇しくも甥(ニコラス・ケイジ)の直後に叔父(コッポラ)の話をすることになってしまいましたが、コッポラの特集上映があります。わたしは『ゴッドファーザー』と『地獄の黙示録』しか観たことがないので、このチャンスに何作かは観ておきたいです。評判のよい『カンバセーション …盗聴…』だけは外せないかな……。

そういえば、本特集上映配給のグッチーズ・フリースクールが公式サイトにこんなことを書いていまして思わず笑ってしまいました。

『カンバセーション…盗聴… ‐4Kレストア版‐は50周年を記念して2023年に作られた最新版で、『ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ ‐4Kレストア版‐』に至っては、2023~2024年に再度作り替えられた「リプライズ 4K」です!未公開の映像も加えたうえに、単にシーンを増やしたり、ショットを短くしたり、というだけではなく、大幅にシーンの順番(ということはストーリー)を変えていたりしますので、“新作”として楽しんでいただけるかと思います!

まだ懲りずに作り直していたんですか!という、全然完成させないコッポラ監督に敬意を表して「終わりなき再編集」というタイトルをつけました。

https://gucchis-free-school.com/event/coppola/

け……敬意とは!


■『コール・ミー・ダンサー』(レスリー・シャンパイン監督、ピップ・ギルモア監督)

[コメント]
いつの間にかチェックリストに入っていたのですが、「遅咲きのインド人バレエダンサー」のドキュメンタリー映画のようです。なぜ関心を持ったのか全く思い出せないのですが、<インドで生まれたリアル ビリー・エリオット>という宣伝文句は興味をそそりますね。これも何かの縁、観てみましょう。わたしも遅咲きしたいな。


【様子見】

以下の作品は、公開後の評判をみながら、良さそうなら観に行きたいと考えています。

■11月8日(金)公開/『動物界』(トマ・カイエ監督)

■11月9日(土)公開/『博士の綺奏曲』(ニコ・マンサーノ監督)

■11月15日(金)公開/『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』(リドリー・スコット監督)

■11月29日(金)公開/『ザ・バイクライダーズ』(ジェフ・ニコルズ監督)


以上です。11月も皆さんの映画ライフが素敵なものとなりますように。

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