ゲートパス ( GATE PASS)

フィリピンでは引っ越しの際、この書類が必ず必要になります。ではこの書類がどういったモノなのか順を追ってご説明します。

「ゲートパス」ってなに??

「ゲートパス」とは引っ越しの時、自分の荷物の搬出入をする際に必要な書類です。これがないと引越し業者が荷物の搬出入を当日実行することが出来なくなります。つまり絶対に忘れてはならない書類です。



いつ、どこに提出するの?

提出先はコンドミニアムのアドミン(管理部門)です。コンドミニアムによって引っ越しの一週間前などの決まりがあります。ちなみに書類もアドミンに言えばもらえます。



何を書くの?

自身の情報や荷物の数、詳細を記入します。テナントであれば、必ずオーナーのサインが必要になりますので、注意が必要です。
オーナーが海外や田舎に住んでいる場合、返信が遅れ書類を提出が間に合わなくなることもあります。


無かったらどうなるの?

荷物の搬出入が出来ません。特に引越し業者が当日に来るのに、提出を忘れていると悲惨なことになります。


個人で準備する場合

1. アドミンにて書類を貰います。 
2. どれくらいに荷物になるのか、何を持ち出すのか等をオーナーや
     不動産ブローカーへ早めに連絡をします。
3. サイン済みのゲートパスをアドミンへ提出します。


不動産会社が準備をする場合

1. 担当者へ早めに連絡をし、荷物の数等の詳細を伝えます。
2. 不動産会社で書類を準備し、提出をします。


なんでゲートパスがあるの?

日本では通常見ることはないゲートパスが、なぜフィリピンでは必要なのか?
理由は物件に家具が全て揃っているからです。
コンドミニアムの管理部ではテナントがモノを盗まないよう、荷物の搬入出を許可制にしています。
特にオーナーからのサインが重要です。フィリピンはアメリカ文化の名残りで様々な書類にサインをさせられます。
何か問題があれば、相手が同意していることを証拠として残すことができるためです。


以前、聞いた話では実際にゲートパスを出さずにオーナーの家具を盗んだテナントも居たそうで、コンドミニアムでは厳しくチェックをされるケースもよくあります。

注意点

「アドミンでもらったゲートパスに必要事項を記入し、アドミンへ提出する。」

とても簡単なことですが、実は落とし穴も…


僕の実体験より〜

とあるお客さんがお引越しをされるということで、引越し業者へ荷物搬出のご依頼され、そして僕とフィリピン人の同僚にもゲートパスを依頼しました。(そこのコンドミニアムは顔馴染みなので、前日提出で問題なし)
もちろん、僕も前日に間違いなくゲートパスを提出したことを確認。

しかしそこはフィリピン。そうは簡単にいきません…


車に乗っていると一本の電話がなりました。
電話を取ると本日お引越し予定のテナントさん。めちゃくちゃお怒りです。


テナントさん:「業者が早く着いたので、中に入ろうとしたらゲートパスが出てないと言われた!!どうなってるんだ!!」

いやいやそんなはずはない。僕は間違いなくゲートパス提出を確認した。

僕:「わかりました。今、同僚に確認します」

テナントさん:「もう俺が確認した!何を確認するっていうんだ!!!」


テナントさんのお怒りはもっともです。出国日も決まり、業者まで手配したのに持ち出せなかったら洒落になりません。

確認するので待ってくださいとなんとか伝え、同僚へ電話。

スタッフ:「No problem! I am going there. I will fix it」

こう言われすぐに電話が切れてしまいました。

テナントさんからの折り返しをいまかいまかとオフィスで待ちましたが一向に来ません。


スタッフがオフィスへ戻ったのはお昼前。
早速、何が起こったか確認します。

スタッフ:「ゲートパスを受け取ったアドミンが、当日は休みで違うアドミンだった。書類の申し送りをしてなかっただけだから、全然問題ないよ」


それは…………問題ないね!!

こんな事はよくある事です。フィリピンでは。 
でも知らないと焦ってしまう気持ちもよくわかります。


確認しても当日のアドミンが書類のこと知らなければ、そりゃ意味ないですよね笑



★この一件から学んだ事

提出したアドミンの名前を確認する… のではなく、

現状を把握する。そして落ち着いて様々な可能性を模索する事です。


人が頻繁に入れ替わるフィリピンでは個人の名前を覚えるよりも、問題の解決方法を身につける重要性を改めて学びました。

皆さんもお引っ越しの際にはゲートパスを忘れずに記入してくださいね。


それでは。

#フィリピン不動産 #コンドミニアム #引っ越し #ゲートパス #慌てない #焦らない






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?