見出し画像

おばけ?? ~見えない女の子の過激なアプローチ~ 【2】

【ポルターガイスト現象、あるいはポルターガイスト】

特定の場所において、誰一人として手を触れていないのに、物体の移動、物をたたく音の発生、発光、発火などが繰り返し起こるとされる、通常では説明のつかない現象[1]。いわゆる 心霊現象の一種ともされている。※ウィキペディアより


前回はフィリピン到着初日、2日目までの出来事を載せました。

そして今回は運命の3日目…

3日目の夜

生活にも慣れてきたこともあり、この日の就寝時刻は午前0時過ぎ。

電気を消し、セミダブルのベッドに横たわり、天井を見ていると相変わらず照明がゆっくり点滅している。またタオルで目を覆い就寝。

ここからが恐怖の始まりでした…


夜中、寝苦しさから目を覚ます。起き上がろうとしても体が動かない。

疲れからくる金縛りだろうとしばらくじっとしいると、どこからか「ガタッガタッ」と音がする。その途端、ベッドが揺れ始め、地震か!?だと思いかなり焦るが、体の自由がきかないため揺れが収まるのをしばらく待っていると、ふと不思議なことに気づく。

机の上にあるグラスやペン立ては全く揺れていなかった・・・。頭の中が「?」マークで一杯になる前に揺れが激しさを増していく。その時点で汗が体中から大量に出ていくのを感じていた。

その時、一瞬揺れが収まり安心したのも束の間、自分の頭が寝ている床に対して平行でないことに気が付いた。

なんとセミダブルのマットレスが頭の方から徐々に上がっているではないか。現状を必死で理解しようとするが、恐怖で全く頭が働かない。その間にもマットレスは徐々に徐々に頭の方から上に上がっていく。

ここで初めて現状を理解する。

「ポルターガイスト現象」

まぁ、わかったからと言っても何もできない。ただ恐怖に慄き、動かない体を動かそうと必死になっていた。このままマットレスが上がり続ければ、目の前は壁。体が動かない状態では顔面からぶつかってしまう。その恐怖がポルターガイスト現象を上回った時、無意識に声を出していた。

「わあーっ!!!!!!!!」

声を出した瞬間、45度ほど上に上がったマットレスが重力に従いベッドフレームへ戻っていく。

携帯を持ち、一目散にロビー脇にいるガードマンの側へ。パニックになった状態で今起こったことをガードマンへ説明するも英語が通じない。

急いでマニラにいる知り合いに電話を掛けると、夜中にも関わらず電話にでてくれました。時刻は早朝3時。僕の要領を得ない恐怖体験をじっと聞いてくれた知り合いにはとても感謝をしています。

ここまで聞くと寝ぼけてたんでしょ?と言われることもありますが、翌朝、フィリピン人上司に昨夜の件を確かめると

・その部屋には女の子の精霊が出る。

・内線電話を設置した時には、その部屋からしょっちゅう事務所宛てにコールが鳴る

・受話器は無言で確かめに行っても誰もいない

・あまりに頻繁に無言電話がくるので、電話を撤去した

・女性や年配男性が泊まっても問題ないが、若い男性が泊まると色々アプローチしてくる

ということでした。

黙っていたことに少し怒るも、上司は「精霊だから。幽霊じゃないから大丈夫」と笑われました。


せめて部屋を変えてもらえないか交渉するも、新しい部屋の掃除が大変なので、”現状維持”とのことで、退去するまで彼女と同居することなりました。

ここまで入居して3日。その後の1年半はそ同じ部屋に住み続けることに。

その間、彼女よりもっと激しいアプローチをされた話は

また今度記事にいたします。

それでは。

#外国   #お化け   #精霊   #心霊     #幽霊 #ポルターガイスト


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?