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新作絵本・ゆるふわぴんくチャンとトチ狂ったストーカーのババア


ゆるふわぴんくチャンと
トチ狂ったストーカーのババア

さく・え
ゆるふわぴんくチャン



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ゆるふわぴんくチャンは非常にあいそのよいぞうさんです。

おはよう こんにちは こんばんは

いろいろな人に元気に挨拶をして
だれにでもやさしくしています。

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ある日ぴんくチャンが仕事を終えて帰ろうとすると、見知らぬ年老いたさるが話しかけてきました


こんばんは

こんばんは!

ぴんくチャンは元気にあいさつを返しました。
さるはよくわからない世間話をしました。

ぴんくチャンはよくいる話好きのおばさんだと思ってうんうんとお話を聞いてあげました。

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すると…さるはとても嬉しそうな顔で
携帯番号を交換しませんか?
と言ってきました。


ぴんくチャンは不用心にも、寂しいお年寄りなのかな?と交換してしまいました。

お友達『から』はじめましょうね
さるは言いました。

ぴんくチャンはすごく、すごくイヤな感じがしました。

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次の日、ぴんくチャンが仕事を終えるとさるがぴんくチャンを待ち構えていました。

バスに乗ると通路側の席に座ってきて通路を塞いで逃げれないようにされ寝たふりをして、もたれかかってきました。

ぴんくチャンは吐きそうでした。

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次の日もさるは、ぴんくチャンを待っていました。

ペアリングを来週買いに行きましょう。


さるのなかでは、2人はもう付き合っていることになっていました。

ぴんくチャンは失禁しそうでした。

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ぴんくチャンは、ともだちに相談しました。
下半身がすぐ病気になるギャルはいいました。

お前どうせ無意味に優しくしたからナメられたんだろう?
世の中には優しくしちゃいけない人間もいる。 非情になりな。


下半身が常に爛れているのにとてもためになるアドバイスでした。
はやく病院に行って欲しいなと思いました。

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次の日もさるは待っていました。
ぴんくチャンの中で何かが切れました。

お前、きもちわるいんだよ!

おれはスラム街出身だからガタイが良くてケツのデカい女にしか興味がねえんだ!

2度とそのツラ見せるな!

さるは怯えて、2度とぴんくチャンに話しかけませんでした。
それからもジッ…と見つめてくる事はありましたがその度にぴんくチャンは怒気を上げて睨み返しました。

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ぴんくチャンは一つ学びました。
優しいだけが良いことではないと。

きちんと優しさを向けるべき人を選んで、自分に嫌なことをする人には非情になるべきだと。

みんなも、人には優しくでも嫌なことをされたらきちんと怒ろうね!
優しさだけではこの世界で、生きていけないよ!

この狂ったジャングルでな。




◆あとがき

いかがでしたか?
ゆるふわぴんくチャンとトチ狂ったストーカーのババアはお楽しみいただけたでしょうか?

前作と違い今回はホラー路線を意識した俗に言う『怖い絵本』を目指して制作しました。

【ねらい】
やたらキモいストーカーのババアに粘着されるぴんくチャンを通じて優しさだけではこの狂った世界で生き抜けないことを知る。

対象年齢3〜60歳

現代社会において、誰もがトチ狂ったストーカーに狙われる可能性、そしてまた自身がトチ狂ったストーカーになる可能性を持っています。

本作を通じて誰にでもやさしくする事に対する危険性、一般的によいものとされ推奨される『やさしさ』を一度考え直す機会になれたら幸いです。

また、男女関係無く相手が好意を抱いていないのに一回りも二回りも歳下の人間に求愛する様はホラーでしかないと知り、落ち着きのある中年へとステップを踏むきっかけ、戒めとして本書をトチ狂った人間に叩きつけるのもまた一つの本書の在り方かと思います。


さて、本作は書籍化等未定ですが、書籍化してくださる出版社の方、経済的支援をしてくださる方絶賛募集中です😊😊😊

是非ここから新人絵本作家へ暖かい支援をよろしくお願いします🥺🥺🥺

全て酒代に消えます。



※この作品はフィクションです。実在の人間、団体等には一切関係がありません。

私は遊園地にあるパンダの乗り物と同じなので、お金を入れると動きます。さ、お金を入れてぴんくチャンを動かしてみよう!今度はどんなえげつない動きをするかな??