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2020/06/21 リーディングシアター「緋色の研究」(矢崎広×相葉裕樹)

5組10人の俳優が日替わりで登場し、コナン・ドイル『緋色の研究』を原作とする朗読劇を劇場から生配信するイベントの第五夜。最終日に登場したのは、ホームズ役に矢崎広、ワトソン役に相葉裕樹。

このシリーズで観た3回のうちで一番よかった。芸達者なふたりの声は滑らかに耳に届く。声の芝居だけでなく所々遊びが入るけれど、さりげないので気づいてにんまりする。

他の10人以上の役を兼ねつつワトソンを演じる相葉裕樹さんのうまさに唸る。その相葉ワトソンに負けず、色気漂ういい演技で目を惹く矢崎ホームズ。特に矢崎さんの目の演技がよかった。それをちゃんと抜いてくれるカメラワークも素敵。

今夜の2人の仕事は、アフタートークでも話題に上ったバラエティ番組「戦国鍋TV」(2011〜2012)しか知らなかった。だから、歌って踊れてコントのできる俳優だという印象をうっすら持っていただけだった。(もちろんそれだけで十分に凄い俳優なのだけれど、他の作品まで追いかけて観ようとは思っていなかった。)だがしかし、認識を改めます。矢崎さんも相葉さんもすごくいい俳優です。

舞台装置があって、役者がそこで演じているのだから「観てこそ」だとは分かっているけれど、声だけでもずっとうっとりと聞いていたいと思う芝居でした。本当によかった。

願わくは五つの夜を綴ぢ込みたる円盤の発売されむことを。

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《2020/06/23 補記》



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