見出し画像

「ちょうビスコキャンペーン」の正体

「ちょうたのし~!」
「ちょうむかつく~」
「ちょうやばい!」
「ちょう大変!」

ここで使っている「ちょう」は、
言わずもがな「超」である。
英語にすると、直訳なら「Super」
とか「Over」になるのだろうが、
日本語のニュアンス的には「Very」
が適当だろう。

てっきり、この「超」だと思った。
オフィスグリコで見かけたビスコの
パッケージに書かれた
「ちょうビスコキャンペーン」
という文字を見て、即座に頭に
浮かんだ言葉である。

一体、何が「超」なのだろうか。
パッケージに書いてあるキャンペーン
説明を読み進めていくと、どうも
「超」ではないらしいことが段々
分かってくる。
何と、「腸」なのだ。

このキャンペーン説明を読むまで、
ほとんど意識したことがなかった
のだが、ビスコは、ターゲット顧客
であるお子さんたちが、おなかの
調子を整えることで、健やかに成長
することを応援する
ブランドなのだ。

上記のキャンペーンページのかなり
下の方になるが、こんな記述がある。

「おなかで目覚める」乳酸菌入りのビスコ
ビスコには、おなかで目覚める
スポロ乳酸菌が入っています。
このスポロ乳酸菌は、体内に入った後に刺激をうけて、
おなかで目覚めて腸まで届きます。
「乳酸菌+食物繊維」でおなかにアプローチ!
乳酸菌と乳酸菌を
サポートする食物繊維を一緒に摂って
“おなかにアプローチする”考え方を、
シンバイオティクスといいます。

ただ単に、美味しいから、
あるいは食べ慣れているから、
適量だから、これまでそんな理由で
食べて来たビスコ。
乳酸菌と食物繊維の配合で、
おなかの健康を増進する
という
ベネフィットをうたっている商品だ
なんて、全く意識していなかった。

言われてみれば確かに、
「おいしくてつよくなる!」
というコピーは聞き覚えがある。
これは、それこそ「腸活」の賜物に
より、美味しいだけでなく、健康にも
いいんだよ、ということをずっと伝え
続けてきた証なのだ。

つい数日前にポッキーのことを
書いたばかり
で、まるでグリコの
回し者のようだが、たまたまグリコは
こういった定番商品を多く持っている
ということ。
そんな定番商品であっても、
その本来の良さを深掘りしていくと、
意外と知られていないベネフィットが
埋もれていたりするもの。

このキャンペーンは、
ビスコが「腸」に良いという、
ある意味埋もれていたベネフィットを
改めて世に知らしめる機会
となって
いるはず。

『おかあさんといっしょ』の
うたのお兄さんを引っ張り出して、
「ちょうありがとうたいそう」などの
コンテンツを作り上げ、おなかを
半強制的に動かして意識させることで
「ビスコ=腸(おなか)」という連想が
今後起こりやすくなる
だろう。

定番商品を販売促進する上で、
非常によく考えられたキャンペーン
だと感じた次第である。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。