見出し画像

スムージーで健康的なイメージへと脱皮を図る

日経MJの2023年ヒット商品番付から
話題の商品をピックアップして紹介
する記事の第二弾は、
セブンーイレブン・ジャパンの
「お店で作るスムージー」

こちらは西前頭の九枚目。
私自身はほとんどスムージーを
飲むことがなく、商品を批評する
資格があるか怪しいところだが、
そこはご容赦のほど。

本論に入る前に、私がスムージーを
飲まない理由を簡単に述べておこう。
要は「割高感」があるために、敬遠
しているということである。
普通の野菜ジュースで十分では?!
そんな気持ちがどうしても拭えず、
1.5倍とか2倍のお金を払ってわざわざ
飲もうという気になれないのだ。

一般にスムージーが飲まれる理由は、
・健康に良い
・美味しい
・美容に良い

といったところ。

野菜ジュースではなく、あえて
スムージーを選ぶ理由としては、
腹持ちが良いことなどの機能面
ありつつ、モデルの間で流行った
ところからのブーム
ということで
情緒面における理由が実は大きい
に違いないと個人的には捉えている。

さて、ヒット商品番付では、
このような説明がなされていた。

カップ入りの冷凍の野菜や果物から店内機器で自分でスムージーを作れる。3~10月の販売数は約2600万杯

日経MJ 2023年12月6日

こちらの商品も、別記事で開発者に
インタビューした内容がある。
12月8日の日経MJ誌上にある
「ヒット商品番付 着眼点に迫る㊤」
の中で、開発担当の園田氏が語って
いらっしゃる内容に、苦労の一端が
にじみ出ていた。

お客様は、冷凍されているカップを
購入、店内にある専用機器にセット
すれば約70秒で新鮮なスムージーに
ありつける。

この専用機器の設置だけで、投資が
相当な額に上る
であろうことは
一目瞭然だ。
だからであろうか、2月末導入当初は
2700店
にとどまり、人気が出るにつれ
店舗数を増やして、10月末時点で
1万3800店
にも達した様子。

「アイスキューブ」と呼ばれる、
カップに入っている食材の開発に
かなり苦戦したようだ。
冷凍すれば固くなるので、店頭で
スムージーに仕上げる際に機器の
刃が欠けるリスクがあったり、
食材の違いで冷凍する温度が異なり
出来上がりの味に影響が出たりで、
大量生産に耐えるレベルまで4~5年
もの年月を費やした
という。

それだけの時間と労力をかけて、
ようやくたどり着いたのが今の味と
いうことだ。

ざっと計算したところ、発売以来
店頭で約100億円の売上
に達する勢い
(12月にもう達成した可能性大)
である。

コンビニに並んでいるものは、
軒並み不健康だという理由から
毛嫌いする人もいる
中で、
スムージーのような健康志向の商品で
ヒットを飛ばすことが、
消費者のコンビニに対するイメージを
変えるきっかけ
になるはず。
そんな開発意図が、今回多少なりとも
達成できたのではなかろうか。

コンビニの商品開発力には、
以前から目をみはるものがあるのは
言わずもがな。
そのパワーを再びまざまざと見せつけ
られたような心持ちである。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。