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「器が主役」のカフェ

中目黒にあるスターバックス
リザーブ®ロースタリー東京は、
今もお客様が絶えない「名所」
なっていますよね。

いつか行きたいと思いつつ、
常に混んでいる様子だし、
長時間並んでまで入る動機に
乏しいため、結局行けていない
まま、何と2月に5周年を迎えた
と知ったところです。

その5周年を記念するイベントの
第二弾として、器を主役にした
コンセプトバーを今週11日に
オープン
しました。

詳しくは、先月末に出た上記の
ニュースリリースに説明されて
いますが、コーヒーの中身では
なく、それを入れる器を主役に
する
というのは、なかなかに
興味深い取り組み
ですよね。

日本屈指の古書街である神保町
には、本をゆっくり楽しめる
素敵なカフェが数多軒を連ねて
いました。

古書街の縮小に伴い、カフェも
かなり数を減らしてしまって
いて、時代の流れを感じざるを
得ません。

そんなカフェの中には、
正に器をウリにした名店も
あったのを覚えています。

もちろん、香り高く味わい深い
コーヒー自体のクオリティに
妥協がないのは前提
ですが、
その上で見事なカップを壁面に
ずらっと並べ、自分が好きな
ものを選んで飲める
という粋な
喫茶店が存在していました。

若い頃、ちょっと背伸びして
そういうお店に入り、
買ったばかりの本を読みながら
美味いコーヒーを啜ったのも、
良き思い出です。

このような、器を主役にした喫茶店、
カフェ
というのは、小さな店舗だから
こそ可能になる手法
だと言えるのでは
ないでしょうか。

本企画の担当者は、以下のように
語っていらっしゃるそうです。

「ビバレッジ起点のイベントは多く開催してきましたが、今回はその入れ物を起点に、器の違いで表情を変えるコーヒーやティーをお楽しみいただけるこれまでにない企画を目指しました」

Advertimes記事より

レアな器ストーリーを宿した器
準備し、更にそのストーリーに見合う
オリジナルビバレッジのアイデア

公募するなど、お客様をも大がかりに
巻き込んだ企画。

器がいくら素敵だと言っても、
やはりレアものは好き嫌いが
分かれる
ところでしょう。

店舗を2,000も持つチェーンが、
全国にこのコンセプトを展開する
のはさすがに投資が見合わない

はずです。

しかし、ロースタリー東京の
ような濃い顧客層が通い詰めて
くれている店舗
のみでの展開で
あれば、十分にペイすることが
想像できますね。

この企画自体は、非常に素敵な
内容ですが、売上拡大を目指す
ようなものではなく、あくまで
スターバックスというブランドの
イメージやステータスを高め

あるいは話題性を喚起することで
ブランドを思い出してもらえる
機会をつくるのが目的
だったと
推察されるところです。

予約して器体験をされる(た)
方がいらっしゃいましたら、
是非とも体験談をnoteで語って
くださいませ。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。