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角打ちは日本酒の有料サンプリング

日本酒が好きだ
若い頃は、悪酔いするだけだと思って
敬遠していたが、年を追うごとに
その旨さにハマってきた。

近所に、日本名門酒会の看板を掲げた
酒屋さんがあり、玄人受けする蔵の
日本酒を比較的手軽に入手できることも
相まって、家飲みは日本酒が中心。

外で飲む時も、「とりあえずビール」は
健在ながら、2杯目以降は日本酒が
あればそちらに流れることが多い。

そんな私だが、角打ちは未体験
角打ちというのは、簡単に言えば
酒屋さんの一角で立ち飲みすること。

大学の先輩が、とても魅力的な角打ち
行脚の投稿をされており、これは
行かねばなるまいと盛り上がったのを
きっかけに、馬喰町岡本屋永吉商店
まで遠征することに。

別の日本酒好きの先輩を誘って、
いざめくるめく角打ちの世界へ。

今回は、スペシャル限定酒大放出祭
銘打って、普段飲めない銘柄を多く
用意してくれていた様子。

30mlを5種類ずつ楽しめるセット
5、6通りほど準備されており、
好みの味わいを選んで堪能。

全く面識のない方とも、日本酒を通して
あれこれ会話に花が咲き、もっと早く
角打ち体験しておけば良かったかも、
そんな気持ちにさせられた。

この角打ち、言ってみれば有料の
試飲会的
な要素を持っている。
飲んでみて気に入れば、そこで買って
帰って家飲みできる。

無料サンプリングはよくある話だが、
有料のサンプリングは少々ハードルが
高い


しかし、逆にお金を払ってでも試したい
というお客様は、間違いなく有望な
見込み客
である。

そこでガッチリ胃袋をつかむことが
できたら、長きに渡るリピート需要が
もたらされるわけで、多少コストが
かさんだり、手間がかかったりしても、
有意義な結果を出すチャンスが大いに
あるのだ。

有料サンプリング的なアプローチと
してよくあるのが、化粧品のトライアル
セット(キット)
である。

肌に合う・合わないがあるので、
化粧品の通常サイズをいきなり
買うのはためらわれるという方は
少なくない。
そういう方に、まずは少ない量で
試してもらい、肌に合うか否か、
効果を感じられるか否かを確認して
もらう
わけだ。

通常サイズを買うよりも、容量単価
安くすると、そればかり買われてしまう
リスクがあるため、価格設定がなかなか
難しい

そこは、知恵を絞って、セットで買うと
お得に感じてもらえる絶妙なラインを
見つけ出すことが重要
だ。

一度使ってみる、
食べてみる、
飲んでみる、
そのファーストコンタクトで、
商品と消費者との距離が縮まる。

そして実は、余程気に入らない場合を
除いて、お金を払ってまでして手に
入れたという行為自体が、
その商品のことをポジティブに捉える
ように自身を縛りつける

自分自身が常に一貫性を保ちたい、
という法則が発動される
のだ。

ここでもまた、『影響力の武器』
顔を出すのである。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。