見出し画像

足りないからこそ創造性を発揮できる

何かができないことの言い訳として、
「お金がない」
「時間がない」
「人がいない」
「設備が不十分」

などといったことをつらつらと
挙げる人がいる。

要は、「ヒト・モノ・カネ」といった
資源が足りない
から、
できなくても仕方ないよね、
ということを相手に認めさせたい

わけだ。

こういった言葉を、無意識のうちに
使ってしまっていないだろうか。
「断じてこんな言い訳じみた言葉は
使っていない!」

そのように宣言できる人は、
なかなか大したものだと思う。

私も、自信を持って
「そんな言葉は使っていない!」
と言い切りたいところだが、
一抹の不安を感じるところ。

特に、「時間がない」という言葉は、
つい口に出てしまいがち。
「忙しい」は「心を亡くす」と書く
から絶対に使わない
ように、との
教えはそれこそ10代の頃からずっと
頑なに守るようにしているものの、
「時間がない」「時間が足りない」
という言葉を使ってしまったら、
実質的に同じことだ。

この、「足りない」ことに、むしろ
感謝すらできる
ようになる。
そんな境地に至りたいものだと思う
今日この頃。

実際のところ、「足りない」から
こそ、人は知恵を絞る
ようになる。

最初から満ち足りていたら、
人は進歩しない。
知恵を絞らない。
だって、そのままで足りているの
だから。

足りないものを補おうとするところ
に、エネルギーが生まれる。

足りないからこそ、足りた状態に
向かって、あれこれ試みる。

そこにこそ、創造性の源がある。
クリエイティビティを発揮するには、
「不足」という燃料が必要不可欠

なのだ。

マーケティングは、何かを生み出す
仕事
であると言える。
当然ながら、創造性が求められる。
たとえ自分自身には創造性が乏しく
とも、創造性豊かな人を巻き込んで
いくなどの方策を通じて、創造性の
要素を仕事に取り込んでいかなければ
ならない。

だから、マーケターたる者、
不足を喜び、
不足に感謝し、
不足があればラッキーと思おう

自分自身が操る
「創造性」という名の船を
前進させる「燃料」
をもらったのだ。

それなしで、どうやって実現する?
それなしで、どこから手を付ける?
それなしで、どうにかならない?

あの手この手と頭をひねり、
ワクワクしながら考え抜こう。

言い訳を始める人が出てきたら、
それは自分自身も言い訳をしている
可能性があるのだと肝に銘じよう。
他人は自分の鏡だから。

不足を楽しむ人が周りに増えてきたら、
自分も不足を楽しめているのだと
捉えよう。
創造性の魔法を解き放っているに
違いない
のだから。

不足にフォーカスする人と話して、
少し気持ちが落ちていたが、
こうやって書き殴ると、むしろ
感謝の気持ちが湧いてくる。

「足るを知る」という精神性も
もちろん大切だが、
「足らぬを知る」ことで創造性を
発揮させることも重要。
そんなことを感じるのである。

この記事が参加している募集

#マーケティングの仕事

7,105件

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。