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富士吉田の高校生が企画したおにぎり

友人のFacebook投稿にあったネタを
拝借して、今日は書かせていただく。

昨日(2023年10月21日)発売された
「吉田のおにぎり」という商品がある。

吉田といえば、うどんが有名。
B級グルメとして全国的にも知名度が
上がっているこの「吉田のうどん」と
同じ具材を使い、「吉田のおにぎり」を
作った
のだ。

そのネタというのは、
・すりだね(香辛料)
・天かす
・きんぴら

というもの。
うどんもお米も同じ炭水化物、
うどんに合う具材がお米に合わない
わけがない。
うどんつゆの味付けらしく、
見るからに美味しそうである。

販売は、富士吉田にあるスーパー、
セルバの本店と富士吉田店の
2店舗のみ
での取り扱い。

この商品は、「超かえる組」という
プロジェクトを組んだ地元の高校生
企画開発したもの。
その名前からは、何をやっているのか、
そもそもそれはプロジェクトなのか
何なのかも分からない。

その「超かえる組」に所属する7名の
高校生
が、コロナ明けで観光客がすごい
ことになっているのを受けて、
「何かできないか?」
というところからスタート。
10ヶ月もの時間をかけて形にしたのが、
今回のおにぎりなのである。

商品開発に先立って、外国人観光客への
調査
から始めた。
富士吉田市役所の協力をもらって、
英語でのインタビューとアンケート
40名規模で実施。

その結果から見えてきたのは、
「滞在時間の短さ」
「昼食を富士吉田で食べていない」
「富士吉田を知らない」

というポイント。

この分析をもとに、市役所をはじめと
する様々な場所でプレゼンを行う中、
「ワンハンドで食べられて、
富士吉田の魅力を伝える軽食の開発」

というコンセプトが形を帯びて来た。
それがきっかけとなり、
地元スーパー「セルバ」を紹介され、
軽食の共同開発が開始。

「セルバ」に対して、具体的な企画の
提案
を重ねること8回
最終的に方向性がまとまり、
「吉田のおにぎり」
コンセプトがここに確立したそうだ。

3回ほど試作を重ねる中で、
おにぎりの大きさ具材選び原価管理
など、メンバーが試行錯誤した結果、
吉田のソウルフード「吉田のうどん」の
具材が入ったおにぎり
に決定。

発売開始すぐに、生産が追い付かない程の
反響
を得ているそうで、「超かえる組」の
面々もきっと大興奮していることだろう。

今回うまくいったカギは、
何といってもターゲット顧客である
外国人観光客への調査実施
と、
その分析が的確に行われたことだと
思われる。

具体的な質問までは見ていないが、
結果から見えてきたポイントが、
確かに彼らがそう感じていそうだと
納得感のある分析であった。

その分析を踏まえた、
「手軽に食べられる」かつ
「富士吉田の魅力を伝えられる」
という課題設定と
「吉田うどんの具材を使ったおにぎり」
という、その課題を解決する策とが
見事にマッチ

パッケージには、富士吉田のシンボル
して富士山五重塔と桜火祭り
そして「吉田のうどん」が描かれている。

売場が「セルバ」の二店舗だけ、という
ところだけが、少々勿体ないと感じる
ポイントだが、生産体制との兼ね合いも
あるのだろう。

ここは、外国人観光客たちがちょうど
軽食を食べたくなるタイミングや場所

改めて確認し、そこに合わせて買い
やすいお膳立てをすることで、
更に一段高いレベルの成功へと導いて
欲しい。

高校生がこうしたビジネス経験を積む
機会を持てることは、日本の将来に
とっても非常に望ましい
こと。
他の地域でも是非真似してやって欲しい
素敵なプロジェクトである。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。