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マーケターが校長になったら

茨城県立下妻第一高等学校・付属中学校
民間人校長として採用され、本年4月から
就任していらっしゃる、生井秀一さん
いう方の記事を拝見しました。

民間人校長の制度は、いつの間にやら
施行から随分と時間が経っていました。
2000年4月からということは、早くも
24年もの歴史があるわけです。

丁度3ヶ月ほど前に、民間人校長の
話題でこちらに記事を書きました。
『新しいカギ』というTV番組に、
西武文理を率いる若きブラジル人の
民間人校長
が登場したのを観たのが
きっかけでした。

さて、下妻第一の生井校長ですが、
元々は花王でマーケターとしての
実績を積んでこられた方

記事の最後にあるご経歴を引用
しておきましょう。

花王の販売子会社に入社し、営業部門で大手流通チェーンを担当。ヘアケアブランドのマーケティングを担当した後、2015年にECの営業マネジャーとなり、花王のECビジネスを推進。2018年に全社DX推進をするプロジェクト型組織の先端技術戦略室に異動。2021年にDX戦略推進センターを設立、全社DX戦略を担当した。過去3度、社長賞を獲得。花王グループのDXを推進し、ECビジネスの構築などの推進役を担う。

2023年に茨城県とエン・ジャパンが実施した「ソーシャルインパクト採用」において、茨城県内の中高一貫校・専門高校の「校長」を教員免許不問で公募するプロジェクトに応募。1645人の応募者のなかから選ばれ、花王を退職して2023年4月から民間出身者の校長として茨城県立下妻第一高等学校・附属中学校に着任。

営業を経験した後に、
ブランドマーケティングを経て、
ECビジネスの推進役へ。
そこから更に、花王全社のDX
(デジタル業務改革)推進
へと
キャリアを展開されたのですね。

花王で三度も社長賞を獲られたり、
今回の採用も1645人もの応募者の
中から見事校長のポジションを
射止めた
ところから察するに、
ビジネスに対する姿勢や実行力、
人柄に至るまで、誰もが認める
実力の持ち主
なのでしょう。

そんな生井さんの記事では、
常日頃から気にかけていること
として、茨城県教育委員会がどんな
狙いで自分のような民間人を校長に
採用したか
、それを原点として
いる旨が語られています。

その狙いを具体化したものとして、
生徒たちが社会問題や時事ネタ、
企業活動に少しでも興味を持って
もらえるような校長講話
を話す
べく、自身が企業で経験した豊富な
事例を引き合いに出して説明
されて
いる様子が伝わってきました。

マーケターという職種は、
企業の内外の様々な関係者たちを
上手に巻き込んで、

一つの方向性へとチームを
引っ張っていく役割
を担うことが
往々にしてあります。

その意味で、校長先生の職という
のは、マーケターの真骨頂を発揮
できる「適職」「天職」
だと
言えるかもしれません。

いや、校長先生のような職種には、
マーケターとしての素養が求め
られる
のだと考える方が正しい
かもしれませんね。

いずれにしても、生井さんのような
マーケター出身の方が、校長先生と
してどんどん活躍してくれることで、
世の中にマーケティングの重要性が
より広く、深く浸透していくことは、
願ってもない
ことですね。

引き続きのご活躍を、
是非期待したいと思います。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。