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負荷をかけてこそ伸びる

GWの走り納め、雨が降って来る前に
と思い、朝一でハーフの距離を走って
きた。
最近は、ランナーもマスクをするのが
「常識」という世間の空気が作られて
きているため、気が進まないながらも
マスクを付けて走る。

体調は悪くないし、気温もちょっと
肌寒い位でランにはもってこい。
しかしながら調子が上がらない。
明らかにマスクが原因だ。

「スッスッ、ハッハッ」
昨年のNHK大河ドラマ『いだてん』
の主人公が、テンポよくこの呼吸を
していたのは記憶に新しい。
正にあんな調子で、鼻からスッスッ、
口からハッハッ、できるだけ調子を
崩さないようにすることでランの
ペースも安定する。

しかし、鼻からスッスッとやる度に
マスクがピタッと張り付いてくる。
お陰で、スッスッでは足りず、
スッスッスッとやらないと必要
十分な空気の取り込みが出来ない
のだ。
無理してスッスッで済まそうとする
と、息苦しくなりペースが落ちる。
スッスッスッとやると、これは
これでテンポが崩れ気味になって
やはりペースに影響する。
それでもまだ後者の方がマシなので
スッスッスッと走り続けた。

最初は少々ネガティブな感情が
頭をうろついていたが、途中から
「これは重めの負荷をかけた
 トレーニングである」
という解釈を脳に与えることで、
最後まで気持ちよく走りぬくこと
ができた。
2時間弱ほど、ずっとネガティブな
感情のままで走っていたら、
健康になるために走っているのに
かえって不健康になりかねない。

この辺の切り替えが上手にできる
人とできない人がいる。
私自身、昔は決して切り替えが
上手な方ではなく、クヨクヨと
悩むことが多かった。
今思えば、チマチマした人間だった
と思う。

何か特別大きなきっかけがあって
切り替えが上手くなったわけでは
なく、いつの間にか成長したのだ
と思うのだが、恐らくはこれまで
読んできた本や、会ってきた人に
感化され、それらが徐々に徐々に
積み上がって、いつしか自分自身
の内的な「意思決定基準」として
確立したのだろう。

いつもと同じことを繰り返して
いるだけでは、刺激がどんどん
少なくなり、成長は見られなく
なる。
負荷を少しずつ上げたり、負荷の
種類を変えたり、何らかの新しい
刺激を取り入れなければ、進歩が
止まってしまう。

当たり前すぎる理屈であり、教訓
であるが、あまりに当たり前すぎ
て、つい放っておかれることが
多いのも事実。

これからマラソンランナーとして
一花咲かせよう、などと思って
いるわけではないので、マラソン
で負荷を上げたり、変えたり、と
いう必要性は必ずしも高くない。
ただ、今日のような気付きを自分
に与えてくれる貴重な時間として
機能していることには間違いない
し、体重増加を抑え、身体能力を
維持し、健康を保つことに寄与
していることも疑いない。

GW中は、本業の仕事のことを
考える時間をあまり取らなかった
分、明日から思いっきりギアを
上げ、負荷を目一杯重めにして、
「進歩」いやむしろ「進化」を
目指そう、と思う。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。