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山頭火の海外ビジネスが好調

確かあれは私が大学生の頃だったので、
もう30年も前の話です。
恵比寿駅東口から徒歩5分弱の場所に、
旭川発祥のラーメン店山頭火さんとうか
お店を出しました。

当時からラーメンが好きで、
美味しいと言われるところに
出かけて行っては、
手帳に自分なりのスコアを付けて
いた記憶があります。

あの頃は、ラーメン店もピンキリで、
食べログのようなサービスもまだ
なかったため、雑誌であったり、
口コミが主な情報源
でした。

山頭火のことをどこで知ったかは
記憶にありませんが、当初は結構
行列していたように思います。
そして、その行列を経て店に入り、
最初に食べた一杯は、非常に感動的
だったというその興奮を、
今も記憶に留めています。

その後、ラーメンの世界は競争が
激化する一方で、山頭火の特別感も
徐々に薄れていきました

他に選択肢がありすぎて、
なかなかお邪魔するタイミングもなく、
「昔好きだったなぁ」というレベル
落ちていたのが正直なところ。

少し前から、スーパーの店頭で
山頭火の名を冠したチルド品
見かけるようになりました。

もう10年、いや20年は食べていなかった
気がしますが、山頭火のブランドは
私の頭の中ではまだ生きています

自宅でラーメンを食べることは
滅多にない
私ですが、子ども用に
頼まれた折に、何度かこの商品を
買い求める機会がありました。

そして先日、ついに自らこれを自宅で
食べる機会がやって来た
のです。

在宅勤務時のランチで、メンマや
煮卵といったトッピングを準備する
余裕もなく、チャーシューの代わりに
冷蔵庫に余っていた豚肉をさっと
炒めて、ネギと一緒に載せただけの
シンプルな一杯。

日清食品をはじめとするメーカー
各社がしのぎを削り、チルドの
ラーメンの品質も爆上がり
している
感のある近年ですが、この山頭火の
とんこつ塩ラーメン
も当然ながら
例外ではありません。

お店で食べるものと比べるのは酷
とはいえ、十分に美味しい一杯
いただくことができました。

さて、冒頭に
山頭火の海外ビジネスが好調
書きましたが、山頭火の思い出を
書き出したらつい止まらなくなり、
ここまではほぼ海外ビジネスとは
関係のない話に終始してしまい
ましたね。

山頭火を展開する会社は、
アブ・アウトという名前で、
発祥の旭川ではなく、札幌に本拠を
構えているようです。

先週日経MJを見ていたら、
「らーめん山頭火、海外好調」
という記事が出ていました。
(ネット記事はこちら)

記事によると、ボストン近郊の
ハーバードスクエア店
海外店舗で
トップの売上高
を誇り、多い日で
1日700杯以上も売れるそうです。

定番のしおラーメンが15.5ドル
いうことなので、客単価は当然
もっと高い
でしょう。
すなわち、1日あたり売上は優に
10,000ドルを超える
ことになり、
今の為替では150万円超の売上!
となるわけです。

人気の理由は、味や接客の一元化
あるそうで、現地に中途半端に
権限委譲して失敗、撤退を余儀なく
された最初の海外展開時の教訓から
しっかり学んだことが功を奏した

ように見受けました。

現在は北米に21店舗を展開している
そうで、北米を選んだ理由が、
スープの要である豚骨の輸入元
だから。
現地で展開すれば、材料の輸送費を
抑えられる
点が大きかったようです。

同社の菊田社長は、山頭火のブランドを
大切に維持・発展させていく
つもりの
ようで、店舗展開のカギは?との問いに
このようにお答えになっています。

人材の育成と確保だ。山頭火ブランドを確立するために可能な限り直営で店舗を運営したいので海外ではむやみに店舗展開はできない

ブランドの確立には、大元となる
ラーメンそのものの品質を、高い
レベルで安定
させねばなりません。

そして、そのためには、品質維持を
愚直に貫く人材の配置が必須
だと
見越して、このような発言をされて
いらっしゃるのでしょう。

山頭火の美味しいラーメンが
海外に着実に広がっていくのを、
是非とも見届けていきたいと
思います。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。