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リアルイベントとデジタルメディアの相性

興味深い話を耳にした。

ある著名なお笑い芸人さんコンビ。
TikTokで、50万とか100万レベルの
再生数
をぶちかまして話題になった。
そう、TikTokユーザーならきっと
あなたもその顔を見たことのある、
ラバーガールである。

上記のTikTok Japan公式note
取り上げられていた記事が、
非常に興味深い。
記事にある通り、TikTokでプチブレイク
それがきっかけで、昨年末開催の
「TikTok Awards Japan 2022」
にてMCを務めるに至った。

そんな彼らは、リアルライブ
行っている。
数百人レベルの客席がある劇場
開かれる彼らのライブに来場する
お客様が、足を運ぶきっかけ
何だろうか?

やはり、彼らのことを知らないと、
つまりは認知していないと、
わざわざ足を運ぼうとは思わない
はずだ。
では、どんなことがきっかけで
ラバーガールのことを認知したの
だろうか

50万、100万再生されて「ブレイク!」
と騒がれている以上、TikTokで知った
ことがきっかけで興味を持ち、
ライブ会場に足を運んだ!という
人が多いことを予測するのが当然。

ところが、全くもってそんなことは
ない!という話を耳にしたのだ。

いつのことかまでは分からないが、
TikTokがきっかけで来場した人は
ゼロ!

ほとんどのお客様は、TV番組を通じて
彼らのことを知った人たちばかり
だと
いうのである。

かつて、「キングオブコント」
「爆笑オンエアバトル」といった
TV番組に頻繁に出演していた
ことが、彼らの知名度につながって
いることは間違いない。

しかし、「キングオブコント」
決勝に進出したのが2010年と2014年、
お茶の間で最もブレイクしていたで
あろう頃からは、随分と長い時間が
経っている。

それでも、実際に足を運んだ人々は、
TV番組に影響は受けていても、
TikTokが要因となっての来場では
なかったということなのだ。

そんな裏話を聞いて思ったこと。
それは、ライブに足を運ぶ人と、
デジタルメディアを消費する人との
間には、暗くて深い河が流れている

のだろう、ということ。

リアル体験を重視する層は、
興味を持った芸人さんがライブで
パフォーマンスを披露する姿を
見たい、聞きたい、味わいたい、
となる。

他方、YouTubeやTikTokで大量に
動画再生を「消費」している層
は、
もうそれでお腹いっぱい、わざわざ
足を運んでみるなんてコスパや
タイパが悪い
、そんな風に考える
傾向が強いのではなかろうか。

デジタル世界の中だけで完結する
商品・サービスであれば、
YouTubeやTikTokも親和性が高く
なりやすいはずだ。

しかし、リアルな世界での商品・
サービス、殊にイベントのような
体験型
となると、デジタルメディア
との相性はよくよく慎重にチェック
するべき
だろう。

流行りのメディアだからといって、
どんな商品・サービスにも効く!
などという都合の良いことは、
残念ながら起こらないのである。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。