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「視野」と「視座」

先日ランチで初めて訪れた、
地上14階のレストランからの眺め
なかなかのもの。
真下を見ると、倉庫群と共に、
岸壁に停泊中の船がある。
遠くを見遣れば、
レインボーブリッジと、その向こう
にあるお台場を見通せるほか、
晴海や豊洲の方までよく見通せる。

「視野」と「視座」の違い
考えてみたことはあるだろうか?

視野が広いのはよいことだ。
しかし、そこから一段階レベルを
上げるには、正にその言葉通り
「上げる」ことが必要。
何を「上げる」かといえば、
「視野」ならぬ「視座」だ。

「視野」というのは、今立っている
場所から見える範囲
のこと。
平面的なイメージである。

これに対して「視座」というのは、
今立っている場所が1階だとすれば、
2階に上がる、3階に上がる、
あるいは14階に上がって見る、
その見る場所のこと。
より立体的なイメージとなる。

「視座」を高く持つことで、
当然ながら「視野」は広がる

1階にいたときには、周囲の木々や
ビルにさえぎられて見通せなかった
遠くの景色が、「視座」が上がる
ことによって見えるようになる

そしてそれは、上がれば上がるほど
より遠くの方まで俯瞰でき、
見通せるようになっていくのだ。

であれば、「視野」を広げることも
勿論良いことながら、「視座」を
高めることの方が、一緒に「視野」を
広げることにもなり、効率的だと
思われる。

そんなことを、ビルから遠くを眺め
ながら考えていたのだが、改めて
一般的な「視野」「視座」とは
どんな説明がされるのかと気になり、
簡単にググってみた。

おあつらえ向きな記事として
早速見つけたのは、
「NIKKEIリスキリング」
特集記事。

ここでは、「視点」も加えて、
「視野」「視座」との違いを
それぞれ簡単に解説した上で、
「多面思考」を勧めている。

即ち、ものごとには色々な側面が
あるのだから、様々な「視点」や
「視野」、そして「視座」を駆使
して多面的に考えることで、
深く、柔らかく、緻密に検討する
ことができると指摘する。

ちなみに、「視座」の説明では、
私の考えていた「見る場所」という
意味に近い「どこから見るか?」
との説明が書かれていたものの、
必ずしも「高さ」の要素は加味
されてはいない様子。

しかしながら、
「視点」「視野」「視座」を
一枚絵で簡潔に表現している
ところは、さすがはNIKKEIだと
感心させられる。

多面的に物事を見つめるのは、
その物事の本質に迫るために
必須
であり、大切なこと。
その際の基本的なアプローチと
して、「視点」「視野」「視座」
という言葉をアタマの中に常駐
させておくことは、極めて実践的
だろう。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。