日本人はイチゴが一番好き!?
今日も引き続き、竹下大学さんの新著
『日本の果物はすごい』から、
マーケティング的に興味深い話を
ピックアップして紹介させてください。
第4章のテーマが、冒頭の写真にある
「イチゴ」です。
『日本の果物はすごい』に出てくる
からには、イチゴは「果物」である
べきですが、実は農林水産省の基準に
よると、イチゴは「野菜」だという
話が有名ですよね。
ただ、イチゴを取り扱っているどの
デパートやスーパーでも、イチゴは
「果物」として分類されており、
一般人の感覚ではやはり「果物」と
捉えた方が望ましいように思います。
それはさておき、この本の中に、
2022年に行われたこちらの調査が
引用されていました。
マイボイスコムという調査会社の
果物に関する自主企画アンケートで、
2022年に第4回を迎えていて、
過去調査との比較までできてしまう
興味深い結果が見られます。
ここで、日本人が好きな果物の
栄えある第1位に「イチゴ」が見事
輝きました。
複数回答可能な設定で、
「好きな果物」が何かを問われ、
なんと73.6%もの人が「イチゴ」を
挙げたのです。
この結果を見る前、自分自身の経験と
勘から、日本人が一番好きな「果物」は
「ブドウ」で間違いないだろう、
という確信めいた思いがありました。
お菓子の世界では、フレーバーに
果物を使うことが非常に多いことは
誰しもご存知でしょう。
そのフレーバーの中で、圧倒的に人気が
高いのは、何と言っても「ブドウ」だと
思われるのですよね。
店頭を見ただけで、果物フレーバーの
うちでは「ブドウ」が圧倒的に商品の
数が多いことが、容易に見て取れる
状況なのです。
なので、この結果を見たときには、
非常に「意外」に感じざるを得ません
でした。
もちろん、生食の果物と、お菓子の
フレーバーとして使われる果物とでは、
味の感じ方が違いますので、消費者が
生食で好きな果物といえば「イチゴ」
なのだと考えれば、納得のいかない
話とまでは思いません。
そんな、日本人の4人に3人が「好き」
だと答えた「イチゴ」について、
様々なうんちくをこれでもか!と
投入してあるので、是非ともご一読
いただければと思います。
イチゴ狩りのアイデアは、元々は
ブドウ狩りをパクって始まったのだと
いう話も、なんだか愛着を感じる話
だと思いませんか?
また、有名なブランドの産地同士の
「仁義なき戦い」を描いた様子が、
手に汗握る内容に仕立て上げられて
いました。
特に、著者がお住まいの栃木県は、
「女峰」に始まり、「とちおとめ」、
近頃では「とちあいか」といった
大人気品種を擁するNo.1産地。
「とよのか」や「あまおう」で、
栃木の覇権を脅かして来た福岡県が
No.2産地となっています。
この両者のバトルの様子を知った
上で店頭に行けば、イチゴ選びが
より一層楽しくなるに違いない
でしょう。
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。