見出し画像

遊びすぎ!と思われるくらいで丁度いい

昨日は節分、今日は立春。
少しずつ気温も上昇する気配。
来週は建国記念の日があり、
週末にはバレンタインデーと
いうことで、季節のイベントが
目白押し。

バレンタインデーといえば、
つい思い出すのが、一昨年の
ゴディバとブラックサンダーの
盛り上がり。
ゴディバの方から、こんなツイートが
なされて話題を席巻した。

それに対して、ユーラク製菓は
「ゴディバ公認義理チョコ」
の名を、自身のアカウントに
うたうというカオス。

このブラックサンダーを擁する
ユーラク製菓さん、とにかく
発想がぶっ飛んでいて面白い。
今年のバレンタインデーも、
やってくれている。

「それもありでしょ?バレンタイン」
と題して、ユニークな限定品を数々
展開しているのだが、そのコンセプト
がとにかく面白い。

「あなた自身をプレゼントに」
という名目で、人に巻き付ける
巨大なリボンを作ってみたり、
来年に向けて壁ドンの練習が
できるというマネキンを、
男性用と女性用の両方揃えて
売ってみたり・・・
ちなみにこのマネキンは、
限定各一体が、あっという間に
売り切れたようである。

この企画を練っている現場を、
是非とも覗き見してみたいものだ。
こんなぶっ飛んだ企画にOKを
出す社長もまた、肝が据わって
いて素晴らしい。

こうした企画が許されるのも、
ブラックサンダーというブランド
ならではであろう。
ゴディバが同じような企画を
しても、まずもって社内の許しを
得ることはないはずだ。

過去の様々な活動の蓄積により、
ブラックサンダーというのは
「遊び心があるよね」
「なんか面白いことやるよね」
「結構ぶっ飛んでるよね」
そのようなブランドだという
イメージ、共通認識が、
消費者の頭の中に存在している。
そのイメージ、共通認識に沿った
ことをやり続ける限り、
ブラックサンダーはそのブランド
としての一貫性を強化し続ける
ことになるわけだ。

逆に、ゴディバのような高級志向の
ショコラティエが、面白おかしい
方向へと突然舵を切ってしまったら、
多くの消費者が頭の中で混乱を来し、
高級チョコレートとしてのゴディバの
名声を地に貶めかねない。

ということで、毎年毎年、ユーラク
製菓が、これでもか、これでもか、
とばかりに、ユニークなアイデアを
世に問い続けるのは、一貫した
ブランディングを行うぞという
戦略的な意図あってゆえのこと。
アイデアを興味深く拝見しつつ、
そんな冷めた目でも見ている。

アイデアが面白ければ面白いほど、
次回のハードルがまた上がる。
来年の心配をするのはまだ早いが、
一消費者としては、今度はどんな
手で来るのか、楽しみであること
この上ない。



己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。