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茅乃舎のブランディング

Interbrand/インターブランドという
ブランディングのコンサルティングや
リサーチを専門にしている会社が
あります。

毎年定期的に、GlobalあるいはJapanの
Best Brandsをランキング化して発表

してくれており、このnoteでも度々
取り上げてきました。

このInterbrand社が、「茅乃舎だし」
有名な久原本家グループのことを
ウェブサイトで紹介している記事に
出くわしました。

「茅乃舎」のブランディングを支援して
いたようで、その支援内容の要点が
こちらのサイトにまとまっています。

私も「茅乃舎」を日常的に愛用しており、
「だし」が効いた味噌汁は毎朝の元気の源
として欠かせません。

そんな「茅乃舎」のブランディングを
どのように支援したのか

十分に短くまとまってはいますが、
その中でも更にいくつか要点
抜き出してみましょう。

更なる事業拡大に向けて、今後ますます増えていくタッチポイントを効果的にコントロールするブランド指針の策定が急務

「タッチポイント」とは「接点」「接触点」
買う場面や使う場面はもちろんのこと、
WebやDMなどの広告に触れる場面、
ギフトを選ぼうと頭の中に思い浮かべる場面、
お友だちと料理の話で盛り上がる場面など、
お客様とブランドが触れる場面すべてが
大切なタッチポイント
です。

そのタッチポイントが増えれば増えるほど、
一貫して同じ印象を持たれるようコントロール
するのが至難の業
となってしまうのですよね。

まずKayanoyaが持つブランドの魅力を徹底的に再検証するところからスタート(中略)エクイティの再検証をもとに中核概念(目指す姿)を定義、その「茅乃舎らしさ」をぶれなく実現しうる表現指針・体験指針を策定

そこで、自らが持つブランドの魅力、価値を
改めて検証
しながら、どんな姿を目指すべき
なのか
を考えてもらうようにしました。

そして、商売が拡大しても、
「茅乃舎らしさ」が失われないようにする

ために、その「らしさ」を明確に言語化し、
全てのマーケティング活動においてその
「らしさ」を反映
しようとしたのでしょう。

「商品が、お客様の手元に届く瞬間までのプロセスすべてがブランディングである」という河邉氏の思想のもと、商品開発、マーケティング、クリエイティブ、店舗計画等、一連の活動に関わる全ての部署のキーパーソンと、経営層が一つのチームとなり、プロジェクトは推進

社長である河邉氏の思想は、とても本質的で
的を射た言葉
ですよね。
ブランド、ブランディングは、よく金太郎飴
たとえられるのですが、正にそれ。

お客様に商品が届くまで、すべてのプロセスに
おいて、どこをどう切っても、「らしさ」が
にじみ出てくるようにする
ことこそが、
正しいブランドの姿であり、ブランディング
なのです。

言語化するにあたってあらゆる部署を巻き込み、
経営層も当然ながらそこにコミットして、
「ワンチーム」を作ってことにあたった
久原本家グループ。

「茅乃舎」のブランディングの上手さを
感じてはいましたが、Interbrand社の手が
入っていたとはつゆ知らず。

彼らの実力を認めざるを得ない、
極めて大きな成功を収めた事例、
との評価が可能でしょう。



己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。