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Best Global Brands 2022 発表

毎年恒例の季節がやって来た。
Interbrand社の「Best Global Brands」
2022年版が、11月3日に発表されたので
ある。

「ブランド価値」を金銭換算して比較、
ランキング化
しており、2000年に開始
して以来、早や23回目の発表となる。

金銭換算するにあたっては、
1.財務分析
2.ブランドの役割分析
3.ブランド強度分析

という3種類の体系的な分析を駆使して
いるとのこと。
詳しくは、インターブランド社が詳しく
説明をしているので、以下参照願いたい。

首位のAppleは、何と10年連続
圧倒的な強さを誇っている。
コロナ禍においても、ブランド価値を
18%も伸ばして、首位をキープ。

2位にMicrosoftが入っているが、
実に15年ぶりだそうだ。
GAFAに追い付かれ、追い越されて、
ずっと苦難の道を歩んでいたが、その
一角に食い込み、最近では「GAFAM」
呼び名が変わる程になって、業績も好調。
特に、ゲーム会社を買収して、世界で
3番目に大きなゲーム会社
となることが、
今後のメタバース時代を見据えて高く
評価
されている様子。

ブランド価値が、1年やそこいらで
コロコロ変わるわけもなく、
ほとんどの顔ぶれは昨年度と同じだ。
そのため、昨年から順位を大幅に
上げたり、新登場したりしないと、
なかなか目立つことができない。

その意味で、マクドナルドに代わって
トップ10に食い込んできたナイキや、
新たにランキング入りした以下の面々、
Airbnb(54位)
Red Bull(64位)
Xiaomi(84位)

あたりが目立った存在と言えるだろう。

また、ラグジュアリーブランドが著しい
成長を示した
との指摘があった。
確かに、Louis VuittonやらChanelやら
Hermesやらの錚々たる顔ぶれが、
数多のテクノロジー系ブランドの中で
異彩というか、存在感を放っているのは
間違いない。

恐らくは、コロナ禍の影響もあるのだろう。
お金を使いたくても使えない、
ステイホームを強いられて、
使いたくても使えないことでストレスを
貯めているリッチ層の懐を、
ガッチリつかむのに成功
したのだ。

実際、LVMHが劇的に売上を伸ばしたことを、
東洋経済が今年の4月に取り上げている。

記事の中で、LVMHのアルノーCEOが、
顧客との関係性を良好に維持し、
「つねに夢を見せ続けることができた」
ことが奏功したという趣旨の発言を
していて興味深い。

ブランドとは、顧客の「夢」そのもの。
素敵な「夢」を創造し、「あなたの夢は
これですよね?」と見せる(魅せる)
ことで、お客様はそのブランドに吸い
寄せられる。

コロナ禍において、ブランドの基本に
忠実に立ち返り、それを徹底し続けた
結果が出ているのだろう。

このランキングを見る度、
ブランドは一朝一夕には作れないこと、
そして崩壊させるだけなら一瞬でできる
ことに思いを馳せる。
新顔がいるということは、
ランキング外となったブランドも当然いる
わけで、「栄枯盛衰」という言葉を
思い起こすのだ。

ブランドが、お客様からずっと愛されて、
価値を高め続けるためには、
日々コツコツと「正しい努力」を
積み上げる
しかない。
発表を見て、そんな思いを新たにした。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。