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ドラマチックジャーニー、ドラマチックライフ

「中村隊長」
ウルトラマンの科学特捜隊の
隊長でもなければ、
自衛隊のどこかの部隊の長と
いうわけでもない。
「地球探検隊」の隊長、
中村伸一さん
のことである。

彼のことを知ったのは、いつ頃
だったか記憶が定かでないが、
ひと頃ネット界隈で、とっても
アクティブで、アグレッシブで、
ワイルドな旅行会社をやっている
人がいるというような話を方々
から聞いていた。
地球探検隊が出来たのが1996年の
3月、そして最初の著書が出たの
が2006年とあるから、恐らくは
2006年前後に、当時読んでいた
メルマガなどで拡散されていた
情報を目にしたのだと思う。

そんな中村隊長と、リアルな場で
お目にかかる機会を得たのが、
昨年12月に行われたDAFという
イベント。
10分間のプレゼンも、そこで
直接本人から購入させてもらった
本も、噂に違わず、熱かった。
心震えるものがあった。

そんな隊長、2018年に地球探検隊
が倒産、自分も自己破産という
苦境を乗り越えて、この度新たに
本を出された。

昨日自宅に届いていたが、帰りが
遅かったので昨日は開かずに、
今朝開封、早速読み始めた。

地球探検隊のことは、詳しくはなく
とも、ある程度知っているつもり
だったが、全然分かっていなかった
ようだ。
今回この本を読んでみると、
実際に参加した人たちの生の声が、
想いが、叫びが、リアルに掲載されて
いて、ついつい引き込まれる。

知らない人のために念のため簡単に
地球探検隊のことを説明しておこう。
本書に、コンセプト25か条というのが
出て来るのだが、それらを勝手に意訳
するとこんな感じ。

連れていかれる「旅行」ではなく、主体的に行動する「旅」
目的地に行くというよりも、体験をして感情を味わいに行くもの
筋書きのないドラマのようなもので、何が起こるか分からない
自分が本当にやりたいことをみつける場
自分と向き合いに行く場
旅が終わってからが、本当の始まり

これだけだと、まだイメージが出来ない
かもしれないが、詳しくは是非この本を
手に取って欲しいところ。

実際に旅に出ようと決意して、「隊員」
となって世界各地を訪ね、心揺さぶら
れる体験をしてきたリアルボイス以上に
「地球探検隊とは何か?」を的確に
物語るものはないはず。

特に私の涙腺に効いたのは、ラスベガス
でサプライズの結婚式を挙げたという
「あっきー」隊員のエピソード。
勇気を持って一歩を踏み出したら、
そしてそれが本気を伴っているなら、
周りの人間がちゃんと助けてくれる。
そもそも旅に出ている場合じゃないの
では?!という状況の中、開き直って
エイヤッと清水の舞台を飛び降りた
ような感じの彼のお話は、タイトルに
ある「ドラマチックジャーニー」
そのもの。

何故、私が中村隊長や地球探検隊の
話に惹かれるのか、よくよく考えて
みると、自分自身の「臆病さ」に
思い当たる。
一度きりの人生だからと、思い切り
楽しんでいるように見える隊長だが、
つい最近56歳で自己破産している。
そんなリスクを冒してまで、自分が
心の底からやりたいと思えるような
ことを、自分は持っていないのでは
ないか?
あったとしても、臆病風を吹かして
トライしないのではないか?

成功したいのなら、頭でっかちに
ならずに行動せよ、というのは
多くの人が説く法則だ。
インプットしていると、どんどん
臆病さが増していく。
知識に縛られ、がんじがらめになり、
結局無難な選択しかしなくなる。
それでは、なりたい自分になること
は到底覚束ない。
そんな自分の臆病さ加減を少しでも
払拭しようともがいてきたビジネス
マンとしての半生だが、隊長の背中、
生き様をこうして読ませてもらうと、
改めて自分はまだまだ臆病者だなぁ
と思わざるを得ない。

そして、そんな「臆病さ」を吹き
飛ばして、自分も隊長の側に行き
たい、そういう憧れめいたものが
あるから、きっと惹かれるのだ。
隊長を含む多くの友人、メンター、
先達の導きもあって、まだまだ
ではあるが「まず行動」するクセは
身に付いてきたと思っている。

この本を読んで、
「あー、感動した!」
でとどまるのではなく、更に行動を
加速させ、ドラマチックジャーニー
を楽しんでいきたい。
そんなジャーニーに彩られた、
ドラマチックライフを送りたい。

隊長、ステキな本をありがとう
ございました!

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。