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餃子屋さんの店頭にあった祝い花を見て考えた

目黒に、ニイハオという中華料理店
がある。
かなり歴史のある店で、羽根つき餃子
が有名、店の入口には有名人の来店時
写真が結構な数飾られている。

稀にランチで訪れるのだが、今日
通りがかったら、こんな祝い花が
ビルの入口脇に飾られていた。

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元々は蒲田の名店として知られて
いた、いわゆる街中華のお店。
新宿、渋谷にも支店がある。
「祝5周年」とあるが、実際の店舗は
開店してわずか5周年とは思えない
くたびれ具合ゆえ、この祝い花を見て
絶句。
そもそも、15年前には既に存在した
記憶があるのだが、夢でも見ていた
のだろうか、、、
全くもって謎である。

「祝5周年」の下に、
「大阪王将 荏原中延店より」
とあって、これがまた別の謎を
私に投げかける。
なぜ、チェーンの中華料理店から
老舗の街中華に祝い花を贈るの
だろうか?

お店で修行した弟子が独り立ちした
後に、師匠である店から弟子の店に
祝い花を贈るようなケースが最も
ありがちだと思う。
しかし、ニイハオの店主が師匠で、
弟子がチェーン店に行ったならば、
弟子から花が贈られてきたことに
なるので妙だ。
かといって、大阪王将の店主が師匠
で、ニイハオに弟子がいる、という
のも更に妙な状況となる。
大分頭が混乱する。

単に、店主同士が友達で、こうした
お祝いを贈り合っているだけなの
かもしれない。
中華料理店、あるいは餃子屋さんと
してライバル同士というのは偶然に
すぎず、ゴルフだったり、あるいは
麻雀だったりという趣味の仲間なの
かもしれない。

むしろ、同業だからこそ、お互いに
切磋琢磨している仲だという可能性
もあるのかもしれない。
餃子をウリにする店舗同士、レシピ
を競い、技を競い、相互に刺激を
与え合って更なる高みを目指そうと
している、そんなこともあり得るの
かもしれない。

と言うような具合に、一人ブレスト的に
色々考えこんだ。
当事者に聞かなければ、真相は分かり
ようもなく、とはいえわざわざ聞きに
行くほどのことでもない。

この祝い花を見て、最終的に一つ
アイデアを思い付いたのだが、
その手前で気付いたことがある。
それは、餃子屋さんにとって、他の
餃子屋さんは「ターゲットの宝庫」
だということ。
餃子を食べに来るお客様が多い店は、
餃子を食べさせる他の店舗にとって
脅威でありつつ、やがて自分の店に
もやって来てくれる可能性が高い
お客様を沢山抱えている「宝の山」
ともとれるのだ。

広告・宣伝を展開したかったら、
ターゲット顧客が多く見てくれる
確度の高い媒体を選ぶのは基本中の
基本。
となると、餃子屋さんの広告を打つ
なら、他の餃子屋さんは媒体として
格好の場所たりうる。
とはいえ、競合店舗の広告を喜んで
受け入れるようなとぼけた店主は
少ないであろう。

そんな時、祝い花であれば、たとえ
贈り主が競合店舗であっても嬉しい
だろうし、断る理由も薄い。
お客様からすると、ほとんどの人は
気に留めないであろうとと思いつつ、
見た人は「競合に花を贈るお店」と
して割と強く印象に残る気がする。

ということで、祝い花を新手の
屋外広告媒体として活用する、
そんなビジネスが飲食店相手に
成り立つのではないかと考えた
今日のランチタイムであった。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。