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プロスポーツチームのコラボ

横浜市に住み始めて、間もなく
21年が経つ。
東京の下町育ちで、結婚した際に
引っ越してからこの方、
ずっと横浜住まいだ。
といっても、田園都市線沿いなので、
「港町」としての横浜には縁がなく、
むしろ丘陵地帯。
週末に走る際は、鶴見川水系の
川沿いを走るのだが、
川を離れるとアップダウンが
とても激しい。

そんな横浜市民であり、なおかつ
マラソンランナーでもある私が、
最初に出たマラソン大会。
それは、2018年11月に実施された
川崎国際多摩川マラソンだった。
昨年も出ようと思ってエントリー
したものの、例の台風19号によって
土手が冠水し、あえなく中止の
憂き目に。

中止にはなったが、エントリーした
人には参加賞のTシャツが送付され、
支払った参加費が少しは形になって
戻った格好だった。
2018年はえんじ色だったのに対し、
2019年はシンプルな白。
そして、川崎ブレイブサンダースとの
コラボTシャツだったのに対して、
川崎フロンターレも新たにコラボに
加わっており、悪くないセンス。

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スポーツチームのマーケティングは、
日本では軒並み苦戦してきた。
野球が最初の成功例で、テレビの
普及と共にお茶の間に欠かせない
スポーツとして定着した。

しかし、それ以外のスポーツに関して
は、プロが生活できる十分な稼ぎを
得るのも難しい時代が長かった。
サッカーにしてもバスケにしても、
あるいはラグビーやアメフトにしても、
企業スポンサー頼みの社会人リーグ
こそあれ、プロ化のハードルは高く、
Jリーグの成功まではずっと野球一強
が続いていたと言える。

今や、バスケまでプロリーグが発足し
人気を博しているのは、隔世の感を
禁じ得ない。
写真のTシャツでコラボしている
ブレイブサンダースは、日本代表の
ファジーカス選手らを擁する強豪。
プロスポーツのメッカとも言える
アメリカと同様、スポーツチームが
その活動する地域の代表として、
地域を巻き込んで盛り上がること
なくして、成功はない。
「スポーツのまち かわさき」
というスローガンで、市としての
一体感を醸成しようと試みている
川崎の姿が、このTシャツに透けて
見える。

今回のコラボを実施した意義は、
地元・川崎のスポーツチームとしての
認知を広げるべく、実は競技人口が
非常に多いマラソンのランナーたちに
存在をアピールする、そんなところに
見出せそうだ。
そして、認知だけでなく、何度も
Tシャツを着るうちに愛着を持って
もらい、潜在的ファンになって
もらえる可能性もある。

費用対効果がどこまで高いのかは、
目標をどこに置いているかによって
変わってくるので、ちょっと推測が
難しい。
とはいえ、フロンターレが後から
加わってきたという事実を見ると、
一定の成果が上がったのだろうとの
見方はできる。
あるいは、ブレイブサンダースだけ
では費用負担が厳しく、お金を持って
いそうなフロンターレに泣きついた、
なんていうオチかもしれないが。

何はともあれ、現在はコロナの影響で
リーグはストップし、経営には極めて
大きな打撃を与えているだろう。
一刻も早く、事態が改善してくれる
ことを祈り、そして自分たちがその
改善に貢献できるような行動を
起こしていきたいものである。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。