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言葉がなければ作ってしまう

「Mascne」という造語がある。
「Maskne」と書く場合もある。
発音は「マスクネ」、あるいは
「マスクニ」の方が原音に近い
かもしれない。

どんな意味の造語かと言うと、
「Mask」= マスク
「Acne」= ニキビ
これらをくっつけて、要は
「マスクを着用することに起因
 するニキビや肌荒れ」
という意味に仕立てたものだ。

日本人は、花粉症が国民病となって
いることもあり、マスク着用に
抵抗のない人が多い。
今回のコロナ禍で、あっという間に
マスクが長期品薄になり、街中を
歩く人でマスク非着用者を探すの
が大変なくらい、徹底してマスクを
付けることが出来ている。

これに対して、他の国々はそもそも
マスク着用習慣がない。
いざ、マスク着用しなければなら
ない、外出もままならない、等々の
過大なストレスにさらされれば、
肌荒れが起きない方がおかしいと
すら思える。
そんな背景で、アメリカで今年の
3月、4月あたりから急にネット上
で話題に上るようになったのが、
この「Mascne」「Maskne」という
造語だったというわけ。

日本人も、マスクに慣れている
とは言え、当然コロナに関連する
様々なストレスにさらされている
事情は変わらず、マスク使用機会
や頻度のアップによって、肌荒れ
を経験する人が急増しているのは
他の国々と一緒だ。
そんな状況、社会情勢に着目し、
「マスク肌荒れ」という社会現象、
社会課題があることをより多くの
方に知ってもらい、ひいては自分
たちのニキビケア商品にも注目を
してもらおう、ということで、
PRの仕込みを行ってきた。
その成果が、GW前後からチラホラ
と露出に表れ始めている。

今月に入ってからは、いくつかの
TV局から取材があったり、実際に
放映もされており、やはり社会的
に大きな課題となっていることは、
メディア側がニュースとして取り
上げやすいということが如実に
表れている。

本当は、「Mascne」のような
キャッチーな言葉を作れると、
より拡散力、伝播力があったの
ではないかと思う。
「マスク肌荒れ」
「マスクニキビ」
というキーワードは少々長い、
言いにくい、説明的、という
感じがするのだ。
その点、「Mascne」の方が、
英語が母語ではないので厳密には
ニュアンスが分かりかねるが、
短い言葉でこの現象をスパッと
説明する力のある造語なのでは
ないかと感じたのである。

何らかの現象を捉えるのに、
適切な言葉がなければ、自分で
作ってしまう。
それが斬新な言葉であれば、
簡潔で意味が伝わりやすい言葉
であれば、オンラインでみんな
がつながっているこの時代、
あっという間に広がっていく
だろう。
そういう言葉を生み出せる存在
でありたいし、そのためにも
常に言葉に対する鋭敏な感覚を
保っておきたい。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。