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エバンジェリストに引っ張られて

会社で座っているイスは、
ハーマンミラーではないものの、
それに似たタイプの椅子。

かの有名な「アーロンチェア」に、
「ライト」があることを初めて知った。
しかし、「ライト」でも12万円超え。
通常のものだと20万円するので、
なかなか一般人には手が出ない。

それゆえ、二番煎じ、三番煎じよろしく、
似たような見た目と機能の商品を作り、
儲けてやろうという輩が後を絶たない
のも理解できる。

そこまで高いイスは必要ないとしても、
やはりオフィスワーカーにとっては
イスは大切
だ。
長時間、イスに座って仕事をする以上、
その座り心地が生産性を左右する
それを考えれば、座りやすいイス、
姿勢が良くなるイスにある程度の金額を
投資するのは非常に理に適った行動

あると断言できるだろう。

先般、新しい机やら、デスクライトやらを
買いそろえた際に、イスも一脚追加する
ことにした。
さて、どんなイスにしようか。
などと迷うことはほぼなく、
こちらの「アーユル・チェアー」
スツールタイプを購入した。

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【骨盤を立て座骨で座る】
とのキーメッセージが書かれている
通り、座面の独特の形状によって、
座るだけで自然と骨盤が立つように
設計されている。

「腰骨を立てる」
これは、私が娘と息子を通わせていた
幼稚園の重要な「めあて」の一つ。
「立腰(りつよう)教育」という言葉も
あり、採用している幼稚園、保育園も
少なくないように聞く。

要は、腰から背中にかけての背骨を
本来あるべき形に維持してやる姿勢

である。
今どきは、スマホの画面に夢中になる
うちに、いつのまにか猫背になって
いる人が多い。
電車に乗っていて人間観察していると、
若者だけでなく、中高年もモレなく
猫背になっている人が多いことに
驚きの気持ちを隠せない。

ビシッと腰を立てる。
姿勢を正す。
これで、見た目が全く変わってくる。
そして、その見た目の変化は、今この
瞬間だけでなく、未来にも波及する。
今を悪い姿勢で過ごせば、未来の自分に
ネガティブなプレゼントを送っている
のも同然。

この点、座るだけで腰骨があるべき姿に
なる、そういうイスは大変に便利かつ
有益なツールである。
まだ座面の硬さに慣れ切っておらず、
長時間座っていると少々苦痛に感じる
ことがあるが、姿勢を崩さずにいられる
時間は格段に伸びた


このイスを知ったのは、私の学生時代の
先輩で、「スーパーコンシューマー」
呼ぶに相応しい、塩澤一洋さんが一時期
ブログで紹介してくれていたから。

成蹊大学法学部で教鞭をとる彼は、
ある意味商品オタク。
趣味でなさっているカメラをはじめ、
AppleのMacやiPhoneシリーズ、
その他のデジタルガジェット、
今回紹介したアーユルチェア、
マザーハウスのヨゾラというバッグ、
そして私が7年来愛用するシューズ、
ヴィブラムファイブフィンガーズ、
こういった商品たちを使い込み、
その魅力を余すことなく語り尽くす
「エバンジェリスト」(伝道師)
なのだ。

5本指シューズで、すっかり彼の
エバンジェリストぶりに心酔
し、
もしイスを買うことがあれば
アーユルチェアを買いたい!
そんなことを思ってからすっかり
5年以上は経った。
それでも、彼の紹介による
ポジティブな印象は、
時間が経っても色あせることなく、
いざイスを買おうという検討を
始めたときに、すぐに第一候補と
して頭の中に立ち上ってきた。

今は情報過多の時代。
TVCMを流しても、そう簡単には
届けたいお客様にメッセージが
届かない、届きにくい。
ではSNSだ、YouTubeだ、などと
言ったところで、これまたそう
簡単にはお客様を振り向かせる
ことなどできない。

そんな時代ゆえ、知り合いによる
クチコミは絶大な影響を持つ。
それが、オタク的に商品を偏愛し、
その良さをトコトン知り尽くして
紹介してくれる内容なら、周りの
人間は買いたくて買いたくて
ウズウズとし始めるのだ。

身近なところで、商品を
好きで好きでたまらない、
そんな愛用者=エバンジェリストを
見つけ、積極的に情報を発信して
もらえるように仕向けられれば、
一騎当千の活躍
となる時代。

「エバンジェリスト」というのが
重ければ、「ファン」でも良い。
言い古されているかもしれないが、
ファンをたくさん創出できる
ブランドこそ、今後益々強くなって
いく。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。