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名著『ビジネスを育てる』復刊

『パーミション・マーケティング』
という名著をご存知でしょうか?

従来のマス・マーケティングのように、
一方的に広告を届ける手法でなく、
消費者からの「パーミション(許可)」を
得ることを前提に、情報を提供して信頼
関係を築き、継続的に関係を築いていく
マーケティング手法
を指します。

この本を翻訳されたのが、阪本啓一さん

多数の訳書を手掛けつつ、
ご自身の著書も多数出されている
著者であり、私にとってはマーケターと
しての大先輩
でもいらっしゃいます。

その阪本さんと、先日初めてお目にかかる
チャンスをいただきました。

そのチャンスをくれたのが、
「地球探検隊」の中村隊長

隊長に誘っていただき、阪本さん主催の
イベントに参加
させていただいたのです。

イベントの趣旨は、阪本さんが最近改めて
訳し直した名著『ビジネスを育てる』
出版記念講演という名目でした。

この本が今、じわじわと売れてきている
そうです。

実のところ、この本は、19年前に日本で
バジリコというところから出版され、
一度は絶版となっていました。
それを、ディスカバー21が改めてこの度
復刊
してくれたという経緯なのです。

そもそも、19年前に出たときも、
原著が出版されてから18年後にやっと
日本語版が出ていました。

つまり、アメリカで原著が出てから、
37年もの年月が経っている本なのです。

しかしながら、驚くなかれ、その
中身に全く古びた様子がないのですね。

この37年の間に、インターネットが
登場し、MacやWindowsが出て来て
仕事の仕方が劇的に変わり、更には
スマートフォンが普及して、仕舞い
にはAIの登場と、思い出すだけでも
目まいがしそうな変化
を、我々は
実際に体験してきました。

その変化を経てもなお、読んでいて
「そうだそうだ!」という納得感に
包まれる
ということは、
この本がビジネスの本質を突いている
何よりの証拠
なのではないでしょうか。

訳者あとがきに、阪本さんが本書の
内容のエッセンスを箇条書き
にして
くれています。

●まず、始めなければ始まらない
●ビジネスは人柄の試金石になる
●ビジネスは遊びである
●ビジネスは実行あるのみ
●お金がありすぎることは、足りないより悪い
●「伝説」にまどわされてはいけない
●ビジネスは常に問題を抱えている
●規模はもはや優位性にはならない
●「ありふれ」に違う光を当て、育ててみよう
●「する」ことではなく、「である」こと
●楽しくやろう
●現場から学ぶ
●数字に強くなる
●顧客の視点から学ぶ

『ビジネスを育てる』342頁

このエッセンスを読むだけでも、
この本の価値がビビビッ!と
伝わるかもしれません。

しかし、このエッセンスの背後に
ある物語
に触れることで、
この本が伝えたいことが、
脳に、体に、より一層染み込んで
来ることでしょう。

私自身、何度も読み返す本の一つに
加えたい
、そんな気持ちになりました。

どんなビジネスも、最初は小さなところ
から始まったはず。

その小さなビジネスが大切にすべき
要素が目一杯に詰まった、より多くの
人に手に取ってもらいたい本
です。


最後に、阪本さんのあり方に直に
触れることで、自分自身のあり方を
見直すきっかけをいただいた
ことに
改めて感謝をしたいと思います。



己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。