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幅広いシチュエーションで思い出してもらう

昨日紹介した、バイロン・シャープ
『ブランディングの科学』を応用した
おやつカンパニーの事例が日経MJ
記事になっていた件を続けます。

昨日出て来たのは、
市場浸透率が低いブランドは
顧客の購入頻度も低く、
結果ロイヤリティーも低いという
「ダブルジョパディの法則」
でした。

日経MJで、「もう一つ紹介したい」
ものとして取り上げられていたのが、
「CEP(カテゴリーエントリーポイント)」
というものです。

生活の中のさまざまなシーンの中で、商品・ブランドを想起するためのきっかけづくりを意味する。

日経MJ 2024年4月22日号「ベビースターの奇策 発想術」

例えば、「朝食」を思い浮かべた時に
パンやシリアルを連想するように、
ブランドはある特定の状況において
消費者の心の中に思い出してもらえる
ようなポジションを確保することが
重要
なのですね。

そして、その「特定の状況」を
幅広く用意
することができれば、
より多くの消費者にたくさんの回数
思い出してもらえる
ことにつながる
というわけです。

MJでは、マクドナルドを引き合いに出し、
昼だけにしか利用されないファストフード
にとどまらず、
「朝マック」
「夜マック」
「ドライブスルー」
「マックカフェ」

という具合に、様々な利用シーンを提案
し続けて来たことで、ライトユーザーと
優良顧客の両方ともに、利用回数や
顧客単価を増加させてきた
ことを
指摘していました。

こうやって、ブランドの入口を
複数のカテゴリーで用意する発想
を、
元おやつカンパニーの高口氏が
ベビースターのマーケティングに
上手に取り入れたのだそうです。

一つの例が、ベビースターに
「料理にも使えるスナック菓子」
という新たな解釈をほどこし、
その独特の食感やうまみを生かして
料理に使ってもらう
という
「ちょい足しレシピ!」
を公開したこと。

もう一つの例が、
冒頭の写真に取り入れた通り、
「麺文字」「めん文字」
という新たなネタ作り
を行ったこと。

こんな本も、2022年12月に出ています。

そして、サイト上で「麺文字」を
作ることができる
「MENMOJI GENERATOR」
なんてものがあるのです。
冒頭の
「カテゴリーエントリーポイント」
という麺文字は、正にこちらの
ジェネレーターで作ったもの。

ベビースターというブランドに
触れることのできる新たな接点

作ることによって、
今までベビースターとはあまり縁の
なかった層が新たにユーザーとして
入ってこれるようにしたこの「CEP」
という発想
、今後は耳にすることが
増えることでしょう。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。