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カーブス躍進の裏にあるストーリー

フィットネス業界で、「ちょこざっぷ」
旋風が吹き荒れたのは昨年。
文字通り、「ちょこ」っとだけやろう
というコンセプトが斬新。
フィットネスを始める敷居をグンと
下げたことで、多くの顧客を獲得
した
ことはご存知の通り。
noteでも書かせてもらった。

この記事の中で、女性専用に特化した
フィットネスクラブのこれまた風雲児
と言える「カーブス」についても
取り上げさせてもらった。

女性専用をうたい、また50代以上の
シニア層でも利用しやすい
サービスを
目指して、躍進を続けている。
現状、全国に約2,000店舗を展開。
8年連続で、業界の顧客満足度1位
獲得し続けているというから凄い。

このカーブスを率いているのが、
ホールディングス社長の増本岳氏。
氏へのインタビュー記事が、
少し前の『月刊致知』に載っており、
非常に共感する内容であった。

サイトに掲載されている、記事の一部
からもお分かりいただける通り、
同社は志が非常に高い。
「世のため人のための経営を追求する」
との言葉に、まず背筋が伸びる。

氏が、アメリカにあるカーブスの本部
からフランチャイズ契約を勝ち取った
際のエピソードが、この志の高さを
物語っている。

創業者兼オーナー経営者のヘブン氏に
何度も直談判を繰り返した増本氏。
あるとき、ヘブン氏から、
なぜそこまでやりたいのか
もう一回聞かせろと言われ、
返答したのがこちらの内容。

初めはビジネスとしてのカーブスに関心を持っていた。でもいまは違う。この事業は日本の女性に絶対に必要だ。

『月刊致知』2023年3月号38頁

事業は儲けが大切。
しかし、儲けの前に、
お客様の喜び、幸せがあってこそ、
ビジネスを行う意義がある。

だからこそ、永続し、成功する。

カーブスのお客様に触れる中で、
そんなことに気付いた増本氏が、
日本の女性の喜び、幸せを考えたら
絶対に日本で事業化しなければ
ならない
、そんな熱い志を持った
からこその返答。

その強い、熱い想いは通じ、
ヘブン氏はしばしの沈黙の後、
立ち上がって握手を求め、
「あなたにすべて任せる」
と言ってくれたそうだ。
何ともしびれる話ではないか。

オーナーだからこそ、
ビジネスの社会的な意義に強い
思い入れがあればこそ、
このようなストーリーが生まれた
のは間違いない。
そんなオーナーを動かす熱い志
テコに交渉をやり遂げた増本氏の
胆力やり抜く力には脱帽だ。

コロナ禍という逆風の中で、
危機的な状況に陥りながらも、
やはり理念、志からブレることなく
様々な取り組みを行った結果、
競合他社に先駆けて売上が急回復

しているというカーブス。

理念に忠実に取り組む経営が、
足腰を強くする。

その恰好の事例として、カーブスの
名前を頭に刻んでおきたいと思う
インタビュー記事であった。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。