見出し画像

風が吹く原理と目標設定

週末や、今日のような祝日は、朝から
走ることが多い。
幸い快晴で、予定通りランニングへ。

今日は少し風が強く吹いていた。
追い風は意外と気付かないものだが、
向かい風はてきめんだ。
ペースを崩さないように強い気持ちを
持たないと、あっという間に乱れる。

息子が受験生の頃、親としてある程度
教えられるようになっておく必要があり、
様々な教科の教材を眺めて復習をした。
お恥ずかしいことに、学生時代にこんな
こと習ったっけ!?と思う内容が頻繁に
出てくる。
そうしたものの中に、理科で学ぶ
「風が吹く原理」があった。

風というのは、海と陸地の温まり方に
差があるところから生じる空気の移動

であることを改めて知り、確かに昔
習ったかもしれないがすっかり頭から
こぼれ落ちていたという印象だった。

もう少し詳しくこの原理の説明をして
おこう。
夜が明け、日が昇ると、地面にせよ
海面にせよ、少しづつ温められる。
すると、その上の空気も温められる
わけだが、地面の方が海面に比べて
より早く、効率的に空気が温まる。


空気が温まると、軽くなる。
上昇気流となって、上方へと上がる。
そうなると、当然ながら空気が薄く
なっていく。
その薄くなったところに向かって、
空気が温まるのが遅い海の方から
空気が流れ込んでくる
ことになる。
これが風の正体というわけだ。

坂道にボールがあったら、高い方から
低い方へと転がっていく。
それと同じで、空気は濃いところから
薄いところへと流れていく。

全体として均質化する力が働く
とも言える。
周囲の地と現在地との間にギャップが
生まれているので、そのギャップを埋める
方向で空気が移動していく
ことになる。

ふと、この話は、目標設定のアナロジー
にもなるのでは、そんなことが頭をよぎる。

現在地と目標地点との間には、
必ずギャップが存在している。
ギャップがない場所を目標地点に設定する
ことは意味がない。
そこにずっと留まればよい、という話で
終わってしまうからだ。

もしそこにギャップがないのであれば、
あえてギャップを作ってやる。
上昇気流を発生させて、今ある空気を
上方に追いやる。
そうすると、そのギャップを埋めるために
まだ温まっていない空気を、周囲から
呼び込むことになる。

勿論、空気が上に行ってしまいさえすれば
勝手に周囲から空気が流れ込んでくるような
自然現象とは異なり、人生なりビジネスに
おける目標設定においては、周囲の空気を
呼び込んでくる努力が必要
となるだろう。

それでも、まずはギャップを拵えてしまう
ことさえすれば、そこに生じる空白地帯を
めがけて、様々なアイデアだったり、人脈
だったりを呼び込みやすくなるのではない
だろうか。

どんな風を、どの場所から呼び込んで来るか、
緻密に計画を立てるのも良いかもしれない。
しかし、まずは自分の場所で「ギャップ」を
作ってしまうこと。

これこそが、目標達成へと近づく最も大切な
アクション
ではないか。
走りながら、そんなことを考えていたのだった。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。