ブラック30周年ダー!
つい最近ネタにしたばかりの、
ご存知「ブラックサンダー」。
愛されて30周年、ということで、
と宣言、「30の楽雷」と題して
次から次へと怒涛の如く販促施策を
打ち出しています。
是非この特設サイトを見ていただきたい。
「イナズマ級」かどうかの判断も含め、
是非彼らの「楽しんじゃえ!」精神とでも
言いますか、その突き抜けっぷりを肌で
感じて欲しいと思うのです。
先日紹介したチロルチョコとのコラボは、
14番目の企画として紹介されていました。
12月6日時点では、16番目の企画まで
発表されており、残り14個も今後着々と
発表されていくのでしょう。
2番目に紹介されている
「40円のアンハッピー」
という企画があります。
本当に落ち込んだときには、
たかだか40円のブラックサンダーに
皆さんを癒す力はないのだと
正直な前振りをしつつ、
小さなアンハッピー程度であれば、
たった40円で皆さんの気分を
切り替えるお手伝いができる!
そんな「プチハッピー」を提供するのが
ブラックサンダーなのだという主張を
感じとることができますよね。
20秒足らずの動画が7本ほどアップ
されているのですが、どれもこれも
「ありがち」で、かつクスッと笑える
「小さなアンハッピー」を描いています。
そして、最後の締めに「ドカーン!」と
いう効果音に続いて、
というジングルで締めくくるという
パターン。
このショート動画は、YouTubeショートに
たくさん上がっており、恐らく広告出稿を
絡めてブラックサンダーの認知向上や
興味関心・好意度の向上を目指している
ものと思われます。
消費者は、そう簡単に指名買いをしては
くれません。
ブランドや商品名を普段からそれほど
強く意識することはないのです。
車や大型家電などの耐久消費財や、
ぜいたく品については、指名買いが
かなりの割合を占めてくるものの、
50円とか100円程度のお菓子であれば
「どうしても〇〇!」というこだわりを
持つ人はそこまで多くないでしょう。
だからこそ、ブラックサンダーのような
お菓子を食べたくなる「場面」を描き、
そこでブラックサンダーを食べると
あなたの心がスッキリしますよ!
というようなストーリーを見せて、
似たような場面に消費者が遭遇した際に
ブラックサンダーに手を出しやすく
しているわけです。
一見バカバカしいストーリーが、
これでもかとたくさん流れているだけに
思えるかもしれません。
しかしその背後には、
消費者の気持ちを動かすために
緻密に練られた戦略があるのです。