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名作に耳を傾ける

セミナーを自身で主催するようになり、
録画して後日共有することが毎回の
タスクとなった。
そうなると、当然自分が語る姿を、
そして自分の声を、何度も目に、耳に
する
こととなる。
その度に、
「あー、目が泳いでるなー」
「なんか自分の声じゃないみたい」
などなど、必ずしもポジティブではない
気持ちになってしまう。

そこで、ふとしたきっかけがあって、
「話し方教室」に通うことにしたのが
丁度1年前のこと。
北海道放送でアナウンサーをされて
いた、五十嵐いおりさんという方の
主催による、全3回のコース。
値段もお手ごろだし、信頼のおける方
であることも分かっていて、そして
何よりご本人の声がとても耳に心地よく
響いた
ため、門をたたいたのだ。

そこで教わったことは、ごくシンプルな
内容ながら、やってみると意外なほど
思い通りにできない。

3回オンラインのコースで学ぶうち、
多少の進歩も見えて、その後のセミナー
の類に活用させてもらっている。

いおりさんの美声のファンになった
私は、誘われるままに、毎朝5分の朗読
読み聞かせ
を届けてくれるという、
新しいサービス「オンラインサロン」
入会した。
早くも半年ほどになる。

11月中は、無料体験可能だとのこと。
多少の手間を除けば、リスクがないわけで、
一度是非彼女の声を聴いて、味わってみて
欲しい。

私自身、割と合理主義的なところが強く、
自分の興味のないところ、関係なさそうだ
と勝手に思っているところに首を突っ込む
ことはあまりしない方だった。

しかし、人生、思いもよらないところに
思わぬ拾い物がある。

苦手とか、嫌いとか、思い込みで排除して
いたことの中から、自分の将来を決める
ような出会いが生まれることだってある。

毎日、判で押したように同じことを
繰り返していたら、新しい創造はなかなか
生まれない、生まれにくい。
アイデア発想法の基本よろしく、異質な
ものを積極的に組み合わせていくことで、
今までにない新しいものが創造される
ものなのだ。

読書をする人も、時間も、近年ものすごい
勢いで減っているようで、日本の将来が
少しばかり心配になる。
その読書にしても、自分が好きなもの
ばかり選んでいると、自分の固定観念が
ますます強化されるだけで、新しい発想
にたどり着くのがかえって難しくなる
恐れがありそうだ。

その点、自ら選んでいてはなかなか出会う
ことのない作品を、いおりさんが選定し、
「オンラインサロン」で朗読してくれる。
これが、自分の脳みそに極めて心地よい
刺激をもたらしてくれる。


現在は、太宰治の『走れメロス』を、
数回に分けて朗読中。
教科書で読んだという方も多いはずの
この作品、朗読で改めて聞くと、そもそも
ストーリーを正確に覚えていなかったと
いうことに軽くショックを受けた。
それは致し方ないとして、やはり名作と
して愛され続けているだけのことがあり、
細かな描写、表現、主人公の心の動き、
何ともみずみずしい文章であったことに
気付き、若かりし頃に抱いた印象とは
また異なった感慨を抱く


こうして、日々新鮮な刺激を脳に送り
続けることが、具体的にどうメリットを
もたらすか、と言われても分からない。
それが正直な答えだが、少なくとも私に
とっては、いおりさんの声が癒しとなり、
また過去の名作、名文の類に触れること
で心が大いに揺さぶられ、日々の活力を
生んでいる
ことは間違いない。

ある意味「回し者」ではあるが、
自分自身が半年にわたって身銭を切って
聴き続け、心から良いと感じてオススメ
するもの。
しかも今なら半月以上お試し可能。
ご自身の耳で、この価値を感じ取って
欲しい。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。