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已己巳己(いこみき)

こんな四字熟語を見たことは
あるだろうか?
「已己巳己」と書いて、
「いこみき」あるいは
「いこしき」と読むらしい。

ここには漢字が三種類。
「已」は、古典で出て来る「已然形」で
知っている人もいるだろう。
「い」と読ませる。
三画目が、一画目と二画目の丁度
真ん中あたりから始まる。

「己」は、
「自己」のように「こ」と読んだり、
「克己心」のように「き」と読んだり、
「み」とも読める。
三画目が、二画目と同じところから
始まる。

「巳」は、
「巳年」の「み」である。
実は私の名前にもこの「巳」が
使われており、読みも「み」だ。
こちらは、三画目が一画目と同じところ
から始まっている。

この「いこみき」というのは、
上記リンク先に説明のある通り、
それぞれの語がそっくりなことから、
互いに似ている物をたとえていう

際に用いられる言葉である。

50年近く生きてきて、最近初めて
知ったこの四字熟語。
なぜこんな珍しい語に出会えたかと
言うと、マーケティングの用語を
四字熟語に転換してみたら?

という言葉遊びがてら、
Google検索をする中で、たまたま
発見したのであった。

「差別化」という言葉は、
マーケティングに限らず、
経営の世界では頻繁に使われて
いる。
この「差別化」をするには、
俗に「USP」と呼ばれる、
「他から区別できる独自のウリ」
が必要だ。

この、「USP」を四字熟語で
表そうと思ったら、例えば
「唯一無二」
「空前絶後」
「斬新奇抜」

など、そのものズバリとまでは
いかないものの、割と多くの
候補は出て来る。

では逆に、「独自性」を出す
までに至らず、他と似た者同士に
とどまっている状態を四字熟語で
表すとすると、どんな言葉ある
だろうか?

そんなことを考えて、検索して
みたところ、ヒットしたのが
「已己巳己」だったというわけ。

自分たちの商品が属している
カテゴリの中だけとか、
自分たちが店を構えている
商圏の中だけとか、
狭い世界で考えていると、
差別化したつもりでも、
「已己巳己」の域を出ない

そんな状況に陥りやすい。

「唯一無二」の価値を提供する
商品なりブランドとして、
お客様から認められるためには、
他業種、他カテゴリ、他商圏まで
視野をグンと広げる必要がある。

「他では買えない」
「市場No.1」
そういう、お客様がそそられる
言葉を主張できるような商品を
創り出し、世の中に送り出して
いくことは、マーケティングの
基本中の基本の一つ。

何にせよ、
「已己巳己」にとどまらず、
「唯一無二」を目指したい

ものである。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。