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松田聖子、出会い‥再び!

昼間の熱気と喧騒が冷めやらぬ蒸し暑い夏の夜、、出張で訪れたニューヨークのとあるホテル。時差ボケで目覚めてしまった午前2時、、眠れぬ目をこすりながらMacに向かい、たまたま開いたYouTube。

天使のような明るい笑顔。

  そして、なつかしいキャンディボイス・・・”松田聖子”。

今から10年前のこの再会の日に“Pineapple Candy”は誕生した。1980年代のトップアイドルとして駆け抜けた”松田聖子”の本当の魅力を、あらためて伝えたいという思いから書き綴ったブログ記事。

 松田聖子、デビュー40年を迎えた2020年、Noteで復刻!

再会

目の前のスクリーンに舞い降りた彼女はその当時のまま微笑む。

 「この可愛さはいったい何なんだ!」思わず口に出す。

今でも鮮烈に思い出されるその瞬間、、思春期の甘酸っぱくて、ちょっと苦しいような胸の高鳴り。時空を超え、タイムスリップしたような感覚にしばらく酔いしれ、その当時の情景がきらめくようによみがえる。

デビューのときからファンだった。確かに見ていた。リアルタイムで。思春期から大人への階段を踏み出そう出そうとしいた1980年代前半、、。

 時の流れを感じさせない新鮮な驚き、、。

それから夜が空けるまでひたすら当時の映像を見まくった。そして、これはとんでもない事になったと思った。完全に魅了されてしまった。当時もファンだったけど、ただのアイドル歌手だと思ってた。でも、、、。

天から舞い降りた‥天使

37年の時空を超えた、松田聖子の魅力。

 それはこの”奇跡的な可愛さ”である。

ちょっと信じられない、、、これは1983年の映像。当時21才。デビュー3年目を迎え、シングル曲連続1位の記録を作りトップアイドルの絶頂であった時期。

 決して高ぶる事無く、かえって謙虚とも言えるこの表情。

薄化粧に黒髪、心から楽しそうに歌う姿。外見だけではない、心のうちから溢れる、言葉で表現するのは難しいが、あえて言うなら”喜び”か・・。

現代の我々が失ってしまった”純真さ”、”無垢さ”があると思うのは私だけだろうか・・。

「天国のキッス:風船動画」としてファンの間では今もお宝映像。著作権がらみで削除され続けている動画でもある。奏楽消して歌声のみ版。かえってボーカルの凄さが強調されて素晴らしい聞き応え、、。

天使の歌声

 松田聖子の魅力。それは”歌唱力”である。

ここに永遠に語り継ぎたいと思える程すごい映像がある。

ひとたび歌い始めた瞬間から松田聖子の世界に引き込まれてしまう。そして、エコーが切れてしまった後半の迫力はいったい、、。

何度聞いても鳥肌が立つ程の伸びやかな歌声と、声量。そして、その表情と仕草で歌の主人公を演じきる表現力。これはアイドルという領域を完全に超越している。これほどまで歌の世界に引き込み、聞いている者を魅了する歌手、ボーカリストがいるだろうか。

財津和夫、大瀧詠一、来生たかお、細野晴臣、松任谷由実などそうそうたるミュージシャン達がなぜ当時アイドル歌手といわれていた松田聖子にこぞって曲を提供したのか・・。彼らを夢中にさせた理由はこれなのだ。

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https://youtu.be/C_IqQp-i_zU

”きみだけのバラード”。1982年の世界歌謡祭のグランプリ曲”I DON T WANNA LOSE YOUR LOVE”(作詞作曲:CARBONE JOEY)が原曲らしい。つまり、彼女の持ち歌ではない。

1983年4月23日に関東限定で放送された秋元康プロデュースによる伝説の音楽番組「ザ・スター松田聖子スペシャル〜振り向けば‥聖子」から。デビュー4年目、21歳の松田聖子の“可愛さ”が詰まった奇跡の映像。

天使の心

 松田聖子の魅力。それは”心の聖さ”である。

当時、(そして今も、、)世代を超え、性別を超えて支持され、感動を与え続けるのはなぜか?

可愛さ”、”歌唱力”も並外れているのだが、それだけでは説明できない輝き。

 なぜここまで人を惹き付けるのか、、、。

外見だけではない内面から溢れ出る何か、、その答えを探るうちに、手がかりを見つけた。

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1984年3月、フジテレビ「オールナイトフジ」でオールナイターズ(懐かしい‥)と呼ばれた女子大生とのトークで投げかけられた「毎日決まってする事は?」の質問に対して、松田聖子はこう答えたのだ。

「寝る前にお祈りするんですよ・・・今日も一日幸せに暮らせてよかった、明日も幸せになりますようにって・・」

司会者(片岡鶴太郎)もこの答えに一瞬とまどっている様子が聞き取れる。恐らくこの答えを聞いた誰もが意外だなと思っただろう。

当時、トップアイドルとして寝る間もないほどの超多忙を極めていたはずの彼女が、毎日欠かさず神様に感謝の祈りをささげる姿、、、。

ほんの一言語られたその答えを聞いて、クリスチャンである私にはすべての謎が解けた気がした。”心の聖さ”、これが彼女の魅力の源泉だった。

ちなみに、松田聖子は出身校であるカトリック系ミッションスクール久留米信愛女学院高校では、キリスト教研究部に所属していた。学校行事では聖書を朗読する“女神”だった。

全てはここから始まった!

1980年4月28日。デビューからわずか28日目で「夜のヒットスタジオ」に初登場。司会者からは「ポスト山口百恵」と紹介されていた。

デビュー曲「裸足の季節」、出だしからパンチの効いた中低音、サビの部分のハイトーンボイスは今聞いてもすばらしい。

まだまだぎこちないながらも、表情、仕草がキラキラ輝いていた。あまりに堂々とした歌いっぷりに、カメラも圧倒されている感がある。

可愛さ”、”歌唱力”、”聖さ”を兼ね備えこれから磨かれるのを待つ、

 まさにダイヤの原石。

松田聖子。全てはここから始まった!

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