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03. Sushi

ひとことに、おにぎりと言っても中身も外見も種々様々なものが存在する。寿司も同様にそうであるが、異国の地で出会うSushiたちには驚かされる。カリフォルニアロールであれなんであれ、寿司の本場から遠く離れた文化圏でもお寿司を頂けるだけで、私にとってはありがたいこと極まりない。

握り、巻き、インサイドアウト巻き

価格帯は格安店から高級店までさまざま存在していて、年々”Sushiレストラン”が増えているように感じる。数年前にはメニューに見たこともなかったSashimiをメニューに置く店もみかける。店内で食べるときには現地の方たちも平気で箸を使いこなしていらっしゃる。受け入れられて、溶け込んでいく日本食文化。

”Tamago”を頼んでみると巻き寿司スタイルだった

私が本場の寿司を知っているので、メニューから選ぶ際にかなり安牌な選択ばかりしてしまう。そんな中、我が伴侶は果敢にアヴァンギャルドなネタに挑戦していく。

”鮭の皮巻き”

それがおいしかったりするものが多く、未知の物に挑戦する大切さを噛み締めたりする。そして、まったく良さがわからないものに出会ったりもする。

イナリ巻き

そして時には、思っていたのと違う見た目で届いたりもする。

エビ巻き(4×🦐in)

日本にある中華料理屋さんも日本人の好みに合わせてお味を変えているだろうし、私の大好きな洋食屋のケチャップべちょべちょナポリタンはきっとイタリアにはない。本場な味も、現地仕様になったお味もどちらも味わい深く、私は好きだ。

手前:えび天ぷらスペシャル裏巻き

ネタの種類もまぐろや、ほたて、はまち、鰻などもあったりするが、評判の良い店でないと味が非常におもしろかったりするので、私はもっぱらサーモンに頼っている。

アボカド握り

余談

いつぞやに寿司屋から出前を取った際、人生で初めて食べ続けられない寿司が届いたことがあった。シャリの米に芯が残っていた。
白米だいすき人間として、芯が残り、カリカリとした食感になっている米を私は食べ進めることができなかった。しかし、もっとお寿司を食べたい気持ちと、口に入れてから咀嚼するたびに起こるべきではない歯ごたえに耐えられない気持ちが葛藤した末、わたしは箸を置いた。

その夜、芯の衝撃が冷めやらぬまま就寝し、翌朝目覚めると我が伴侶が昨晩私が寝言を言っていたと話す。眉間にしわを寄せ、苦しそうに「米に芯がのこっている。芯が」と言っていたと。私自身まったく身に覚えがなかったので、それくらいショックだったのかと客観的に自分自身が不憫に思えた。そして、死ぬほど笑った。


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