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ボクたちはみんな大人になれなかった

この本は
知らない国の
知らないミュージシャンの
知らない曲を聴いてる気分になる。

全然知らなくて異世界のはずなのに、
「私にここ似てるかも」
「私もそうだったかも」
なんて重なるところを探してしまう。

私の五感は自分が思うよりずっと子ども。
"クズ" "ブス" "クソ"なんていう言葉を
見たり聞いたりするだけで
胸が「ズキン」とする。
チクチク言葉なんて言ってたっけ?

自分に対して向けられた言葉じゃなくても
重ねてしまうから苦しい。

悪口は好きじゃない。

みんな本来はそうなのでは?

きれいごとではなくて、そうであってほしいと願う。


私は素直じゃない。
きれいじゃない。
少しひねくれてて
薄汚れた他人には見られたくない感情も持ってる。

だから常にまっすぐ前を向いて
明るく素直で純粋な人を見ると嫉妬する。

頑張ってそんな自分を演じても
弱いところがひょっこり顔を出す。

そんな自分でも、いいかな?
きれいじゃなくても、いいかな?

私のいびつなハートを私が抱きしめてあげよう。

大人になれない私でも、大丈夫。

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